「財産目当て」など、世間から壮絶なバッシングを受けてから早15年。いまでは誰もが憧れる夫婦になった加藤綾菜さんですが、世間の批判や夫・加藤茶さんのパーキンソン病をともに乗り越える姿に、夫からは「生きる力がすごい!」と言われているそう。周囲から心配される将来の不安については── 。
結婚後のバッシング、それよりつらかったいじめの経験

── 加藤茶さんと結婚して今年で15年になる綾菜さん。45歳という年齢差などから、結婚後は壮絶なバッシングを受けていましたが、今となっては誰もが憧れる夫婦となりました。当時を振り返り、改めてどう思いますか?
加藤さん:普通の人だったら耐えきれないレベルのバッシングを受けたと思います。「財産目当て」「売名行為」といった批判から、自宅の壁の落書き、無言電話など…。「世界中から嫌われているのでは」と思うような状況が、7年くらい続きました。でも、途中から気にしてなかったですね。
── それは、バッシングを受けて強くなったのか。もともと加藤さんに強さがあったのか。
綾菜さん:中学生のときにいじめを経験してから考え方が変わったんです。中学は学校がすべてで逃げ場がなかったので、当時のほうがつらかった。しかも何気ない会話から「あいつウザい」って言われ、理不尽な理由でいじめられたんです。いじめは次第にエスカレートして、クラスのみんなから無視された時期もありました。お昼ご飯をトイレで隠れて食べていたら、上から水をかけられたことも。
あるとき、母がいじめを知ることになって。「学校行かんでもいいよ」と言ってくれたんですが、私は1日だけ休んでちゃんと行こうって思ったんですよね。なぜそう思ったかは、いまでもわからないのですが。その後から、母はお弁当と一緒にいつも長文の手紙を入れてくれました。「綾ちゃんは素晴らしい人だから、絶対に自分を卑下しちゃいけないよ」と。その言葉で、私は自分のことを大切にできたんです。
そんな母の励ましもあって、毎朝教室に入るときは絶対にクラスに挨拶をしようと決めました。手も声も震えるし、誰も返してこないけど、毎日、毎日、挨拶を続けて。
すると、少しずつ何かが変わってきました。初めはいじめっ子に恨みしかなかったのですが、途中から「いじめをしている人もつらいことがあるのかな」と、考えるようになったんです。母は、「人を変えるのは難しいけれど、自分が変わったら周りも環境も見方が変わる」と教えてくれましたが、その意味がわかった気がしました。
それ以来、何かあっても自分の感情とうまく折り合いがつけられるようになった気がします。周りに何を言われても「自分の芯が強ければ絶対に幸せになれる。堂々と生きよう」。そう心に決めていたので、世間からのバッシングで自己肯定感が下がることはなかったです。