「ダサいけど後輩に媚びる」がきっかけで
── やさぐれていた時期を経て、転機が訪れます。きっかけは何だったんでしょうか?

村重さん:20歳を過ぎたころ、ずっと悩みを聞いてくれていた小学校からの地元の友達に「人気ないし、いい加減アイドル辞めたい」とグチを言ったことがあったんです。そのときに、「本当にそれでいいの?やりきったって言えるの?」と言われたのが心に響いて。今の自分に何ができるのかなって考えるようになり、少しずつ冷静に、自分の立ち位置が客観視できるようになりました。
いろいろ考えるうちに、ダサいかもしれないけど「先輩という立場を利用して後輩に媚びてみる」というアイデアが浮かびました。ファンには相手にされないけれど、後輩はさすがに先輩をむげにもできないだろう、後輩の人気にあやかってそこから突破口を開こう、って考えて。
試しに、人気メンバーの後輩のズボラなところや変なクセをライブのMCで暴露してみたんです。何度か試したら、ファンの方が「どうした村重、おもしろいじゃないか」って反応してくれるようになって。
それがきっかけでライブやイベントでコーナーをもらえるようになり、後輩や事務所の方々から私の「かわいいより、おもしろいほうがいい!」という本来のキャラが認めてもらえるようになった気がします。半ばヤケクソでしたが、自分なりに少し大人になったというか、アイドルとして自分に足りない部分は素直に認め、逆に自分にしかできないことを客観的に見極めてキャラ立ちに繋げられたからこそ切り開けた道だったのかなと思います。