「少なくとも私は20代のころの節約生活を、つらいとは思っていませんでした」。老後2000万円問題に絶望し、赤字家計から一念発起、節約と投資で4年後には貯蓄1000万円を実現した人気YouTuberの節約オタクふゆこさん。所得を過度に投資に回し、日常生活が苦しくなる「NISA貧乏」が話題の今、「未来の安心を買うために今を犠牲にするのは正解なのか?」、自身の経験を踏まえて語る「答え」とは。

我慢する節約・貯蓄はやめたほうがいい

ふゆこ
健康に気を遣い、タンパク質を多めにしつつも食費を抑えている

── 最近、過度な節約をして投資にお金を回すことで、今の生活が苦しくなる若者が増えているそうです。「NISA貧乏」などと話題になりましたが、未来のために今を我慢するという考えについて、節約オタクのふゆこさんはどう思われますか?

 

ふゆこさん:自分を振り返ってみて、「NISA貧乏」は大いにありだと思うんです。私も少なからずそういう時期がありました。一番大切にすべき軸は、今を我慢することが「つらい」のか「楽しい」のかではないでしょうか。

 

もし、将来が怖くてお金を貯めているけれど、節約や資産運用がつらいとしか思えないのであれば無理にやる必要はないし、他にいい方法がないか専門家に相談したほうがいいと思います。でも、「少しでも楽しい」「自分にとってプラス」だと思えるなら、今をちょっと我慢して貯めるのはありだと思います。

 

少なくとも私は20代のころの節約生活を、つらいとは思っていませんでした。

 

── 20代で1000万円を貯金するために月10万円生活をされてきたんですよね。

 

ふゆこさん:20代前半は貯金がほとんどできず、浪費する生活でした。ちょうど「老後の2000万円問題」が注目されるようになり、「このままでは老後はどうなってしまうのだろう」と悩んでいたんです。

 

そんなとき、貯金を運用に回して、未来のために資産形成をする方法を知りました。そこからは貯蓄率を増やしてFIRE(早期リタイア)するために節約をしていましたが、目標があったので、節約を「我慢」とは思わなかったんです。むしろ当時は節約や資産形成について主体的に学んで、知っていくことが面白かった。

 

── ただ、節約が趣味になったものの、やりすぎて後悔したとがあったそうですね。

 

ふゆこさん:失敗はたくさんありました。食費を月7000円に抑えていたときは、安い食材ばかりで調理していたので、メニューが毎日同じものに。量はあっても食べるのがしんどくなり結局、長続きしませんでした。

 

真夏にエアコンを使わず電気代を節約する代わりに、足を水につける、濡れた服を着て生活をするといった極端なこともしました。でも、さすがに身の危険を感じて(苦笑)。それ以来、健康に影響が出ることはやめました。

 

── 試行錯誤の末、30代で金融総資産5000万円に。やっぱりすごいです。

 

ふゆこさん:そうですね。あのときに切り詰めながら生活して金融知識を身につけたことは、今の自分の財産になっています。同時に、浪費するのはダメだけれど、極端な節約を通して、お金を使う大切さも学びました。今は、幸福度を上げるための自分への投資は、ある程度は、よしとしています。

 

「NISA貧乏」というと、ネガティブな印象ですが、私にとって投資のために節約をした20代は、我慢や犠牲では決してなく、今の自分を作ってくれた大切な時間だったなと思います。