話さなくなるほどテレビの出演回数が増えて
── ゴンさんとチロさんが漫才からボディーアートに方向転換したいと思ったとき、周りから反対はされなかったんですか?
ゴンさん:当時のマネージャーや事務所は、僕たちのコントに期待もしてくれていたので、驚かせてしまいましたけど、最終的には理解してくれたと思います。本当は漫才で活躍することも楽しみにしてくれていたと思うので、頑張らなきゃという思いで、ボディーアートで走り続けました。
その後、しばらくして僕たちの代表作ともいえる「鳩時計」が生まれました。ちなみに、鳩時計で動いている鳥は、本当はカッコーらしいんですけどね。でも、チロは「鳩時計で世界平和」っていつも言ってます。

ボディーアートをしているときは無口に近いんですけど、僕の好きなおしゃべりがどんどん減っていくのに比例して、テレビ出演が増えていくという(笑)。
好きな漫才を芸にしていたときはテレビに出たくても出られなくて、「どうしてテレビに出られないんですか?」って事務所の偉い方に直談判に行ったこともありました。そこでこっぴどく叱られたのですが…。今はほとんど言葉を発しないボディーアートのほうがウケるし、自分たちも確固たる自信がある。不思議なものだなぁと思います。
取材・文:たかなしまき 写真:ゴン