「貧乏」をうっかりカミングアウトし後悔も…

── そんな緑川さんは2012年に貧しい生い立ちをカミングアウトすることになります。「バレないように必死だった」ことから一転、どういう経緯があったのでしょうか?

 

緑川さん:過去のことを言うつもりはまったくなかったんです。「バレたら仕事がなくなるのでは?」とか、「イメージが壊れることで何か言われてしまうのではないか?」と恐れていたのでどうにか隠し続けてきました。貧乏だったことがバレそうな場面もありましたが、どうにかすり抜けてきたので、これからもそうしようと思っていました。

 

とある番組で、お店をハシゴしてお酒を飲む企画があったのですが、最後のほうで結構みんなお酒を飲んで酔った状態のときに、ポロッと貧乏だったことを話しちゃって、それが放送されてしまい「やってしまった」と。勢いでカミングアウトしたことをすごく後悔しました。もしかしたらもう仕事がなくなるかもしれないとか、放送後の反響がすごく怖かったんですけど、実際は想像とはまったく逆の反応だったんです。

 

ブログにいただいたコメントも温かいものばかりで、イジられることもまったくなくて。「力をもらえました」「私もそういう過去があったんです」など、同じ境遇の人からのコメントもありました。何かにつまずいている状況の人から「自分も頑張ろうって思いました!」とコメントをもらったり、とにかくポジティブなうれしいコメントにあふれていて「私、こんなに人に力を与えられているの?」と、想像とのギャップがすごすぎて驚きました。

 

私の経験を話すことが誰かの力になるのであれば「貧乏でした!って全然話しますけど!」って(笑)。それと同時に、私自身も自分のことを偽っていたわけですから、カミングアウトできたことによって肩の荷がおりました。「もう隠さなくていいんだ」と、すごく楽になりましたね。正直ホッとしたという気持ちも強かったです。