ひとりでは回らなくなっていく現実と理想の狭間で

竹内由恵
パッケージデザインにもこだわりを持ち、デザイナーと何度も打ち合わせして制作した

── 個人起業だと、孤独を感じることも多いのではないでしょうか?

 

竹内さん:「このお店のことをいちばん考えているのは自分しかいない」と思うと、どうしても他人に委ねにくくなる感覚はあります。ただそうなると、基礎知識が十分にないまま、ひとりで決めなくてはいけないことが増えてしまうんですよね。

 

たとえば発送業務では、「自分ひとりでは回らなくなったら、どうすればいいんだろう」と思っても、誰に相談すればいいのかわかりませんでした。配送業者さんを選ぶ際も、少しでもコストを抑えようと考えたことはあったのですが、「この状態で届くのは、自分が思い描いているブランドイメージとは違う」と感じて。結果的に、発送の3、4日前になって別の会社を探すことになり、かなりバタバタしたこともありました。

 

── その後、事業の進め方に変化はありましたか?

 

竹内さん:今はパートナーとして一緒に動いてくれる方がいて、相談できるようになりました。事業を広げていくには、ひとりでは限界があります。一緒に頑張ってくれる存在が見つかったことは、本当に心強いですね。

 

── 想像以上に大変だったことがあれば教えてください。

 

竹内さん:販売までの工程が、想像以上に多かったことです。たとえば豆袋のシール貼りだけでも、1枚ずつ作業すると数時間かかってしまいます。そこに豆を詰めて、さらにお客さまの希望に応じて粉にしていくと、20袋用意するのに30分ほどは必要になります。実際にやってみて、配送作業がどれだけ大変かを実感しました。

 

── しかも、アナウンサー業と並行してやられているわけですよね。

 

竹内さん:そうなんです。このペースで続けると、私が3~4日ぐらいずっと配送作業をしてないといけない計算になるので、「じゃあ、焙煎は一体誰がするの…?」となってしまって(笑)。人手がたりないので、今後はそれを構築していかなくてはいけないという感じですね。