あるとき、子どもと接したことで急にわが子がほしくなる。お笑い芸人の吉住さんもそうした心理になったひとり。ただ、お笑いも恋愛もと欲張れない気質だそう。もっとラクに生きようと思えるようになったのは、先輩女性芸人の背中を見たからだったといいます。

「子どもがほしくても」ハードルが高いと実感

── お笑い芸人としてブレイクしている吉住さん。芸人としてではなく、ひとりの36歳女性として、いまどんなことを考えていますか?

 

吉住さん:悩みはつきません。最近「子どもがほしい」と思ったのですが、実現するまでのハードルの高さにおののいています。もともとはあまり子どもが好きなタイプではありませんでした。ところが先日、子役の子と一緒に仕事をして、その子が本当にかわいくて。それから目に入る子どもたちがみんな愛おしくなるほどでした。

 

「いつか子どもを」と思ったものの、すでに36歳。そもそもいま生んだとしても高齢出産になります。しかも、これまで彼氏がいたことがないから、どうしたらパートナーができるかもわからない。その状態で婚活、交際、結婚、妊活、妊娠、出産への道をたどるのって、課題が多すぎない?と、呆然としているところです。

 

同世代の女性のなかには、すでに将来を見据えて何年も前に卵子凍結を済ませている人も。「子どもが欲しいなら養子をもらう選択肢もあるかも?」と、うっすら考えるようにもなりました。でも、責任もともなうし、仕事もあるしなど、いろいろと考えてしまいます。

 

吉住
大好評だった単独公演

── 子どもを授かりたいと思っても、多くの課題がありますよね…。

 

吉住さん:だからといって、「子どもを持つ人生を優先して、(スタート地点となる)婚活を必死に頑張ろう」となれるわけでもなく…。仕事が大変だとそのことばかり考えてしまうし、その日によって悩みは変わっていきます。それに恋愛とお笑いを両立できるのか、心配でもあります。じつは以前、ちょっと気になる男性がいたんです。そのときは3日くらいずっとその人のことを考えてウキウキして、まったくネタが書けませんでした。

 

私のネタは人間の業を煮詰めたようなものなので。だから、恋愛の「楽しさ」とは対極にあるのかもしれません。気になる男性がいるときは「こんなに心を弾ませていたら、私らしいネタは作れない。集中力を欠いてふわふわしたテンションのまま(ふつうだったら絶対考えないような)リズムネタとか作り始めちゃうかも」と、思ってしまいました。

 

結局、そのときにときめいた男性とは、それ以上、進展しませんでした。どうしても自分の中で一歩踏み出せなかったんです。勝手に好きになって、自分の気持ちにふたをして。自己完結しているなあ…と思います。