節約より「お金をかける」大切さに気づいて

── 吉住さんの堅実さが伝わってきます。

 

吉住さん:でも、最近になって少しずつ考え方が変わってきました。つねに全力で仕事をするためには、自分のメンテナンスも大事だと気づいて。たとえば、睡眠の質を上げるため寝具にこだわったり、リラックスできるように部屋の環境を整えたりすると、結果的に仕事のパフォーマンスも上がります。そういったところにお金をかけるのは、ムダ使いどころか必要なことだと感じるようになりました。少しずつ、お金とのつき合い方を学んでいるところです。

 

吉住
多くの反響を呼んだ単独公演

──「お金を使う」ことは「自分のためになる」と気づかれたのですね。

 

吉住さん:身の回りのものも、これまでは安いものばかり買ってきました。でも、高品質なものを大切に使うのもいいなと思うようになりました。いま、私は36歳。周囲の同世代の人たちも、だいたい社会人14年目を超えて、仕事のキャリアを積んで、昇給などで使えるお金も増えてくる時期ですよね?そうすると、自分へのご褒美として「一生もの」を手にするという価値観に触れることが多くなった。

 

『THE W』で優勝したあと、私もブランド物のお財布を買おうと思い立ちました。何度もいろんな百貨店に行って、たくさんの商品を見ました。でも、「これだ!」という理想のものはなかなか出合えずにいます。これまで安物だったら、多少気に入らない部分があっても「安いから」で妥協できていたけれど、そこで気づいたのは、高価なものとなると「これだけのお値段を出すなら、自分にとって理想通りのものでないと!」と、思ってしまうから。

 

誰もが知っているブランド品よりも、それ以外の価値がある商品に惹かれるということ。たとえば、地元で受け継がれてきた工芸品や、デザイナーさんがどんな思いでその商品を作っているのかストーリーがわかるものに魅力を感じるようになりました。