バイトはことごとくクビも「コミュ障をお笑いに変換したいと」

── 赤木さんは人とのコミュニケーションが苦手なタイプだそうですが、今まで苦労を感じたことはないですか?

 

赤木さん:そうですね。コミュ障ですけど、自分的には何も困ったことはないです。そもそも、人とコミュニケーションを取りたいと思っていないんですよ。

 

でも、バイトでは意思疎通をとるのが下手やからか、いっぱいクビになってきました。全然仕事ができなくて。一般社会で生きていこうとしたら苦労するのかも。

 

居酒屋や焼き肉屋のホールで働いていたときは、満席状態とかになると、もう嫌になっちゃって、元気よく注文を聞くだけ聞いて、あとはまったく何もしないんです。途中で何の注文を受けているかもわからなくなって、注文を厨房に通さないから、流れが止まっちゃう。最低です(笑)。そんなのを繰り返してクビになってきました。引っ越し屋のバイトも大変でした。

 

── サービス業は円滑なコミュニケーションを求められると思うので…大変そうです。

 

赤木さん:唯一長く続いたのは釣り堀のバイトですね。釣竿をお客さんに渡すだけでしたから。でも、インバウンドで海外からのお客さんが増えたとき、英語とか中国語とかでたくさん話しかけられてワーってなって。店を飛び出して、道頓堀川を眺めていたこともありましたね。

 

きむらバンドさん:赤木は、突然、姿を消すクセがあるんですよ。でも、コミュ障というよりも、人の話をちゃんと聞けていないという感じかも。興味があんまりなかったときとか、ちゃんと話を聞かずに適当に返事しちゃったり。でも、それが赤木という人間なんですよ。だから、コミュ障とか何も思わないですよね。「赤木ってこういう人間やもんね」って思ってるし、まわりの芸人仲間もそうだと思います。

 

赤木さん:ありがたい。お笑いに出会えてよかったです(笑)。

 

── ネタ作りは赤木さんが先導されているそうですね。漫才のネタにコミュ障が活かされているようにも感じますが、意識はされていますか?

 

赤木さん:漫才では、僕は普通にしゃべってるだけではあるんですけど。でも普段から、自分がコミュニケーションが苦手っていうところをお笑いに変換できたらいいなと思っていました。何か聞かれたときに自分が困ってひと言返したときに「ウケそうやな」という手ごたえはあったから、実際にお笑いでウケてよかったです。

 

ファンの方からは、「私も話すことが苦手だから励みになります」って言われたこともあります。自分の経験から、コミュ障の人は、身近にやさしい人がいてくれることが大事だと思います(笑)。