「これでいいんだ」ハッとした20歳の転機

── 人前に出るお仕事をされるなかで、その価値観が揺らぐことはありましたか?

 

いしづかさん:たしかに以前は周囲の目を気にして痩せようと思ったこともあったんですが…。20歳のときに彼氏ができて、彼は外国人だったんですけど、体型のことを「これがいいんだよ」って言ってくれて。それまでは「この体型だから彼氏ができないのかな」と思っていたくらいなのに、そんなふうに言われてハッとしました。「私は誰のために痩せようとしてたんだろう」って思ったんです。自分が痩せたいと思えば痩せればいいし、今のままでよければそれでいいんだって、彼に気づかされました。今の私を見て好きになってくれる人がいるという、その事実があるから、「これでいいんだ、そうだよね」って思えるんですよね。

 

── その考え方をずっと持ち続けているんですね。

 

いしづかさん:はい。だからもちろん自分の気になる部位はちゃんと鍛えようって思ってます。でも、体が大きいことに対してどうこうは思わないです。

 

2015年に初めてテレビ番組に出演したとき、当時は若かったこともあって、SNSでエゴサーチをしちゃってて。「やっぱデカいな」とか「石塚の娘、(父と)そのまんまじゃん」みたいな意見をたくさん見ました。10年経った今、当時そんなことを書きこんでいた人たちに、今の私を見て、ちょっとでもプラスに感じてもらえたらいいなって思います。「キレイになったな」でもいいし、「あのときのあいつ、こんなふうに成長したんだ」でもうれしいですし。

 

実際、昨年6月に『踊る!さんま御殿!!』に出演したときは、その手ごたえを少し感じたんです。DMで「すごいキレイだと思いました」とか「ファンになりました」って送ってきてくれる人や、フォロワーになってくれる人がいて。その行動ひとつひとつの重みを感じています。もちろん今でも体型のことを言う人はいるけど、「どうぞ、言っとけば」って思えるようになりました。

 

── とてもしなやかなとらえ方で素敵です!では最後に、歌手活動もエネルギッシュないしづかさんの活力の源を教えてください。

 

いしづかさん:私は父に似て、とても心配性なんです。常に動いていないと気が済まないタイプ(笑)。もし将来やりたいことや買いたいものができたときに、経済面を理由に諦めたくないんです。だから、元気に動ける今はできるだけ動き回って、働いて、やりたい歌もやって、と常に活動していたいなって。後悔したくないから、これからも動き続けます!

 

取材・文/篠田 冴 写真提供/いしづかくるみ