「あんなに忙しく働いている父が」背中を見て身についたこと
── そんな思春期を経て、大人になったいしづかさん。現在はご家族との関係性はいかがですか?

いしづかさん:いい関係だと思います。両親はほとんど干渉してこないので、お互い自由で、ちょうどいい距離感が保てていると思いますね。私が実家の近くにたまたま行ったときに連絡すると、「今いないよ」って返事が来て、終わり(笑)。さっぱりしてるんですよ。半年に一度くらいは家族で集まるんですが、それは父が事務所の後輩芸人さんたちと一緒にやっている「焼肉会」っていう集まりがあるからで、家族だけっていうのはお正月くらいかな。そのときはみんなで旅行に行ったりもします。
── ご家族に悩みごとを相談することは?
いしづかさん:ほとんどしないです。私は家にモヤモヤを持ち帰らないタイプなんですよ。困ったことや不満があればその場で直接伝えて解決することが多くて、どちらかと言うと「こういうことがあったけど、なんとか解決したよ」って家族に報告することの方が多いですね。もしかしたらこれも、父の背中を見て身につけたことかもしれないです。家で決して愚痴を言わない父だったので、「あんなに忙しく働いている人が文句ひとつ言わないのに、私が言えるわけないよな」って自然と思うようになりました。
── ほかにもご家族の影響を受けたなと思う部分はありますか?
いしづかさん:いちばんは、性格が明るいところです。自分でも明るいと思いますし、人からも昔からよく言われます。それは恐らく、両親がどんなときでも明るくて、常にふざけているから(笑)。父にいたっては、テレビに出ているときより家でのほうが明るいです。家にカメラをつけてみなさんに見せてあげたいくらい。そのおかげで自分もあまり暗くなることがない人間に育ったなと思います。
父が有名人でラッキーだったなと思うのは、人に覚えてもらいやすいことです。私のことも父と同じ「石ちゃん」ってあだ名で呼んでくれる人が多いですね。あとは私、体型も父と近いので、人から食べ物をもらえることが多いんですよ(笑)。行く先々で「食べる?」ってお菓子をもらったり、急にカバンから「食べるの好きでしょ?」って食べ物を渡してくれる方がいたり。今後も食べ物には困ることがなさそうです。
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明るい家庭で過ごした関係性のまま、大人になっても家族といい距離感を保ち続けるいしづかさん。「体型も父に似て」と笑ういしづかさんは、昨年インスタグラムに水着姿の画像を投稿したことでも話題を呼びました。いまだ痩せ願望が根強い世の中ですが、「見てくれる方が私の歌や何げない日常に触れて、少しでもクスっと笑ってくれれば」といたって前向きです。
取材・文/篠田 冴 写真提供/いしづかくるみ