職場でのいじめを経験し、20代で髪の毛がほぼ白髪になってしまった姫さん(52)。25年近く白髪染めやブリーチで白髪を隠し続けてきましたが、49歳のころにある転機が訪れます。

もう白髪を隠さないでいいんだ

姫
現在はインスタグラムでファッションや美容について発信している姫さん

── 20代のころに職場でのいじめを経験し、パニック障害・不安障害を発症すると同時に白髪が増えて、地毛がほぼ真っ白の状態になってしまった姫さん。長年、白髪染めをしたり、ブリーチで金髪風にするなど工夫を続けていました。

 

しかし髪の毛が傷んだことをきっかけに、49歳のときに地毛の白髪で生きていく決意をします。そのとき、姫さんはどんな気持ちだったのでしょうか?

 

姫さん:前向きではありましたね。もう白髪であることを嘘をついて隠さなくていいんだという気持ちがいちばん強かった気がします。白髪染めとブリーチを25年近く続けて疲れてきてもいたので、解放されることをうれしくも思っていました。それまで白髪染めやブリーチを続けていて、実際のところ白髪がどれくらいあるのかもわからなかったので知りたいという興味もちょっとありましたね。

 

── 実際、どれくらいの割合でしたか?

 

姫さん:伸ばしてみたら、20代のころとそこまで白髪の量は変わっていなくて、思っていたより前髪や後頭部に黒髪が残ってました。そんなにうまく全部きれいに真っ白にはなってなかったです(笑)。なので、髪が伸びてくると白髪と黒髪が混在してごま塩頭みたいになってしまって。中途半端な状態がとても嫌で、黒髪部分が伸びきるまでは辛抱でしたね。

 

ほとんどは帽子をかぶって隠していましたが、白髪をうっすら紫色に染めるシャンプーに助けられていました。黒髪と白髪のコントラストが馴染んで目立たなくなるんです。当時は週1、2回くらいのペースで使っていました。

病気や白髪のおかげで今の私がある

── 地毛が白髪であることをカミングアウトしたとき、フォロワーのみなさんの反応はどうでしたか?

 

姫さん:色を褒めていただいたり「同じように白髪に悩んでます」とメッセージをいただいて、マイナスなコメントはひとつもつかなかったんです。悩んで隠すことでもなかったんだと感じました。「年を重ねて白髪になったときの楽しみが増えました」というコメントをいただいたときはとてもうれしかったですね。

 

自分の過去をさかのぼると、やっぱりつらかったなと思うんです。「白髪になって、病気になって、100%よかった」とは言えません。でも、「白髪や病気のおかげで今の私がある」と考えるとよかったと思える部分もあり、報われていると感じます。今では白髪も病気も私の人生の一部だと思えるようになりました。

 

── つらい経験をそんなふうに受け止められるようになることは大変だったと思います。その力になっていたものはなんだったのでしょうか?

 

姫さん:フォロワーのみなさんの言葉です。病気や白髪のことを公表したことで、同じようにつらい状況の方から「勇気になります」「生きる希望です」というコメントやメッセージをいただくことが増えました。私の苦しんだ経験が誰かの役に立っていること、それがいちばん力になっていると感じています。