YouTubeに飲食店経営…知られざる一面も

── 最近ではYouTubeのお仕事も好調ですが、始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
はなわさん:最近では芸能人のYouTubeチャンネルは多くなりましたが、まだ数が少ないころに知り合いの放送作家から誘われたのがきっかけです。その方が「はなわさんだったら、いくつか歌を公開すれば確実にハネます」なんて言われたので、真に受けてやってみたら、これが全然ハネなくて(笑)。「話が違うじゃん!」って。
ちょうどそのころ、テレビ番組で家族密着をしてもらっていたので、当初はそうではない、いかにも芸人っぽい内容がいいのかなと思ってやっていました。
── けど、そうではなかった?
はなわさん:あまりにハネないので、試しに家族で食事をしている自然な様子をアップしたところ、人気が徐々に出てきて。それで今では家族ネタばかりになりました。休みの日になにげなく撮っているだけなので、無理なく続けられています。昔のように忙しくてストレスを溜めすぎるということもなく、家族と一緒に楽しみながらできているのがいいのかもしれません。
最近では、妻の母のばぁばや僕の初孫が登場する回などは、とても評判がいいですね。
── YouTubeでの活動に加え、2018年には飲食店「Bar稽古場」を六本木にオープンされました。こちらもなにかきっかけがあったのでしょうか?
はなわさん:飲食店は昔からやってみたかったんです。僕はピン芸人なのでなにをやるにも誰にも遠慮する必要がなく、お笑いタレントをやりつつ歌手もできるし、やりたいことが自由にできます。だから、やりたかった飲食店オーナーにも挑戦してみたくて。コロナ禍前で家族が佐賀、僕が東京の二拠点生活をしていたころ、東京にいるときは時間があったのでそのときにお店を始めたんです。佐賀の魅力を知ってもらうために、お店では佐賀の料理やお酒を中心に提供しています。
お店のもうひとつの目的は後輩育成で、ここでは若手のお笑い芸人の子たちに働いてもらっています。若手のころってオーディションやライブ出演が急に決まることがあるので、なかなかアルバイトがしづらいんです。僕も若いころはそうでした。そういう人たちを応援するためにシフトも融通が効くようにしていますし、芸能界の人も来てくれるのでツテを作るチャンスにもなればいいと思っています。
このお店も肩ひじはらずに楽しくできているので、今の僕の生活に合っているんでしょうね。