地元の佐賀県で、中学時代に知り合った奥さんと結婚25周年を迎えた、お笑いタレントのはなわさん。最初は奥さんからいい印象を持たれていなかったはなわさんですが、ある出来事がきっかけで印象が大きく変わったそうです。
チャラいノリが「妻はめちゃくちゃ嫌いだった」

── 結婚25周年を迎えて、先日「パートナー・オブ・ザ・イヤー」をご夫婦で受賞されました。奥さんとは同じ中学の先輩、後輩だったそうですね。
はなわさん:妻は1学年上の先輩で、バレーボール部のエースでした。マドンナ的な存在で、他校からもファンが練習を見にくるようなちょっとした有名人。柔道部だった僕ももちろんファンで、自分の練習をサボって見に行っていましたね。
当時は軽いノリで「つき合ってください」とよく言っていたのですが、相手にもされなくて。僕の当時のチャラいノリが、妻はめちゃくちゃ嫌いだったそうです(笑)。
高校は違う学校だったので会える機会はグッと減ったのですが、家が近かったので偶然会えることを期待して、よく犬の散歩をしていました。ある日、公園で妻が彼氏とデートしているのを目撃したんです。妻は犬が好きなので、僕と犬を見つけると寄ってきてくれるのですが、彼氏も一緒に近づいてきて。彼氏には来てほしくないので僕が首輪を少し引っ張ると、犬はわかったように彼氏に噛みついていました。
── 他校でなかなか会えないうえに彼氏まで登場してきたところから、どうやって距離を縮めたのでしょうか?
はなわさん:高校卒業後、僕は芸人になるために東京に行ったのですが、19歳のときに地元でお世話になっていた先輩が結婚することになったんです。それで、披露宴に呼んでいただいたので佐賀に戻ったのですが、そこに妻も偶然来ていて。どうやら新婦側の友人だったようで、そこで再会することができました。
で、これはチャンスだと思い、使い捨てカメラで何枚か一緒に写真を撮って、現像したら写真を送るから住所を教えてくれとお願いしたんです。そこから文通が始まりました。
── 文通ですか?
はなわさん:当時は今のようにスマートフォンはなかったし、固定電話を使うにも電話代が高くて。芸人を目指しながらアルバイト生活をしている自分には、頻繁に電話をするのは無理でした。
それで、とにかく手紙で思いを伝え続けたら、妻が心を動かされたようで。文通のやりとりのなかでつき合えることになったんです。文通は30通くらいに及び、今も保管してありますが、恥ずかしくて読み返せないですね(笑)。