大学時代までほぼ無名の存在ながら、サッカー日本代表としてW杯にも出場した中村憲剛さん。20年近くプレーした川崎フロンターレでは3度のリーグ優勝に輝くなど、チームを強豪へと押し上げました。その栄光を支えたのは、大学時代からつき合っていた妻・加奈子さんの存在でした。
大学の同級生も「まさか同じ年齢とは…」

── 中村加奈子さんは、中村憲剛さんと2005年に結婚されましたが、おふたりは中央大学時代にサッカー部の選手とマネージャーとして出会われたんですよね。
中村さん:ちょうど私が大学4年生になるとき、サッカー部が創部以来初めてマネージャーを募集していたんです。そのとき、サッカー好きの友人に「一緒にやらない?」と誘われて。大学3年までに必要な単位はほとんど取れていて、卒業後は留学する予定で時間があったので、マネージャーをすることになったんです。
主人とは同じ大学でしたが、学部が違いましたし、共通の知人もいません。それまでまったく絡んだことはなくて、存在も知りませんでした。
── 当時、ご主人はサッカー部のキャプテンを務めていたそうですね。第一印象はいかがでしたか。
中村さん:大学4年になった4月の終わりころにサッカー部の練習に初めて参加したんですが、当時、主人はひょろひょろしていて今よりも細かったんです。キャプテンと言われても「1年生のキャプテンなんだ」と勘違いしたくらいで、まさか同じ年だとは想像もしていませんでした。