シングルマザーとして約30年過ごしてきた歌手の藤あや子さんですが、2017年3月に交際5か月でスピード再婚を果たします。藤さん55歳、夫は31歳で2人の年齢差は24歳。将来を思い、プロポーズされたときに藤さんが伝えた言葉に夫の目からは涙が溢れ── 。
プロポーズの日に、彼がポロポロ泣いた訳
── 藤さんが55歳のとき、当時31歳だった旦那さんからクリスマスにプロポーズを受けて、翌年2017年3月に結婚されました。藤さんと旦那さんの年齢差は24歳とのことですが、結婚を決めたとき、年齢差について2人でお話しすることはありましたか？
藤さん：彼がレストランでプロポーズをしてくれたときに、私が言ったんです。「年齢的に私のほうが早く旅立つと思うから、そうなったらあなたは再婚できる可能性があるだろうし、私のことは気にしないで再婚してもらっていい」って。
当時は夫のお母さんが生きていらっしゃったので、「あなたのことを世界でお母さんの次に愛してる。お母さんが1番で、私は2番だけど、あなたの幸せをお母さんと同じように願っています。私がいなくなってひとりで寂しい思いをするのはかわいそうだから、遠慮なく再婚してね」と言ったんです。
私はそのままシャンパンを飲んでいましたが、彼が急に黙ってしまって、ポロポロ泣いちゃったんです。普段はとても冷静で、何があっても動じない人なので少しびっくりしたんですけど。
最近になって、「あのときの涙ってなんだったの？」と聞いてみたら、彼が私の話を聞きながら私がいなくなった世界を想像したみたいでした。
── 結婚から8年経った今も、年齢差についてお話しすることはありますか？
藤さん：今は「たぶん私が先に逝ってるから待ってるね」「そういうネガティブなことを言うのはやめよう」と淡々と言われます。
また、最近彼がよく言うんですけど、彼は誰よりも歳を取るスピードが早いんですって。どんどん歳を取っていくので、だいぶ私の年齢に追いついてきたから、最終的には一緒の時期に死ぬから大丈夫って、妙に明るい顔して言ってますね（笑）。
── 旦那さんなりのジョークを交えて（笑）。
藤さん：またあるときは、2人で一緒にテレビを観ていたら、「本当に90歳なの？」と思うくらい元気でハツラツとした人が出てきたんです。「元気でいいね」と私が言うと、「大丈夫。あなたが90歳になったらもっと上をいくくらい元気だと思うから」と言われて。
「自分が80歳、90歳になった姿をあなたに見せたくない」って返すんですけど、「あなたは年齢を重ねても、今のまま若くてきれいで元気な姿を想像できるから大丈夫」と言ってくれるので、私は「あなた次第ね」って笑ってるんですけどね。
