私が稼いだお金は全部飛んでいった

池田一葉
アメリカ人夫はリモートワークをしながら池田さんの巡業に帯同した

── ダブルで保活とは大変さが2倍ですね。旦那さんはアメリカ人だそうですが、夜も仕事をすることが多いのでしょうか?

 

池田さん:リモートワーク可能な会社なので世界中で働くことはできるんですが、アメリカのビジネスアワーで働いているため、ヨーロッパ滞在中は時間がずれてしまいます。息子を迎えに行く時間にミーティングが入ることもあるので、シッターさんが必要なときがあるんです。

 

── それでシッターさんも必要なんですね。

 

池田さん:ヨーロッパでは英語を話すシッターさんが少なく、英語で探せるウェブサイトがない国もあります。結局そのときは、最終手段として、アメリカから信頼できるシッターさんを連れていくかたちになりました。

 

── かなり費用がかさみそうですね。

 

池田さん:飛行機代、お給料、保険料、家賃など、かなりの金額でした。ありがたいことに夫が働いてくれているのでなんとかなりましたが、正直なところ私が働いて稼いだものは全部飛んでいきました。「働けども、働けども…」という感じでしたが、「ツアーに出て、世界中を家族と一緒に見られる」と考え、「経験を買っている」と思うことにしました。