夫が育休取得し「家事を全部やる」はずだったけど

── 育児の分担はどのようにしていますか? 

 

晴天さん:夫が育児休暇を取得してくれて、今はもう育休2年目になります。「出産が母体に与えるダメージは、交通事故レベル」という話を聞いたので、授乳以外の家事は夫がやるって約束していたんです。夫も「あなたは10か月もお腹の中で赤ちゃんを育てたんだから、超えらい!不妊治療も頑張ったんだから、子どもが小さいうちは家事はしなくていいよ」って言ってくれて。

 

育休中の旦那さんが、家事育児を積極的に担当しているそう

── やさしい旦那さんですね。

 

晴天さん:でも、家事は自分なりのやり方があるので、思わず手が出ることもあります。夫がずっと家事を放ったらかしにしているのを黙って見ていられず、「リビングの掃除はいつするの? 洗濯機はいつ回すの? 」ってパワハラみたいな口調になってしまうこともあって。夫が「もう少しやさしく言ってよ」ってしょんぼりしちゃうので、最近は「ここを片づけてほしいんだけど、やってもらえる?」と最初から口に出してお願いするようにしました。このところ、マミーブレインなのか物忘れが多いんです。夫に指示を出すのに「あれをあれして」とか言っちゃうんですが、それでも伝わるので、もはやエスパーみたいですよ(笑)。

 

── 結婚から不妊治療、出産と大変な数年間だったと思うのですが、その経験からご自身の意識が変わったことがありましたか?

 

晴天さん:まず「世の中のお母さんはみんなすごい!」と実感しました。この偉大さをみんなに伝えたいけれど、なんだか当然のことのようになっていますよね。どうすれば伝わるんだろうと悩んでいますが、工夫して発信していけるといいなと思います。

 

40代で出産して子育てしていると、明らかに体力が落ちてきているのがわかるんです。私はわりと体を動かすのが得意なので、筋トレも兼ねて(笑)これからも子どもと一緒に体を使った遊びをしていきたいですね。子どもが大きくなったら親子で柔道とか格闘技とかを習って対決したいんです。だから今のうちに足腰も鍛えないと!と思っています。

 

取材・文/池守りぜね 写真提供/本日は晴天なり