走るのが遅い、食べるのが下手など、「うちの子はよその子どもより劣っているかもしれない」と小さな子を育てる親はつい考えがちに。加藤シルビアさんもいつしか、子どもの「平均」を意識していたそうです。しかし、ある事件をきっかけに、そんな考えが手放せたと言います。(全3回中の2回)

4人の子育てに奮闘中「なんとか生き延びた」と

── 元TBSアナウンサーとして朝の情報番組や報道などで活躍し、今年2月に17年間在籍した同局を退社した加藤シルビアさん。プライベートでは3月30日に4人目のお子さんを出産。現在4人(8歳、6歳、4歳、0歳)の育児に奮闘中です。産後半年がたったいま、どんな日々を過ごしていますか?

 

加藤さん:第4子を3月30日に出産してから、怒涛の日々が始まりました。長女の小学校入学、次女の幼稚園入園、引越による長男の転校も重なって、これまでの人生でいちばん忙しかったんじゃないかと思います。子どもの行事には絶対に出たい思いがあったのですが、自然分娩だったことで予定がたたず、神頼みのような気持ちでした。結果的に3月末に生まれてくれたおかげで、4月の入園式などにはなんとか間に合ったんです。

 

── 間に合った、というのは…?

 

加藤さん:退院して2日後に次女の入園式、産後1週間後には長女の入学式。忙しくてもなんとか強行突破した感じです。長女の入学式では幼稚園からのママ友たちに「なんでいるの!?」と驚かれて、ちょっとした伝説になっていました(笑)。

 

加藤シルビア
TBS時代は朝の情報番組を担当することが多かった

子どもが4人になってからは、毎晩ベッドに入ると気絶するように寝てしまいます。0歳児に何度か起こされながら、昼間は新生活の準備や学校行事が続いて。夏休みに入って、ようやくひと息ついて「なんとか生き延びた」と胸をなでおろしましたね。