「ラッスンゴレライ」で一世を風靡したお笑いコンビ・8.6秒バズーカーのはまやねんさん。コロナ禍で仕事が激減。学生時代から興味があった飲食業での副業を模索し、キッチンカーでの販売業を思いつきます。いまや1日40万円を売り上げる日も!(全3回中の3回)

「車なし、メニューなし」でキッチンカーを始め

── 2022年からキッチンカーで全国のイベントなどを回っているそうですね。お笑い以外の仕事にも興味があったんですか?

 

はまやねんさん:そうですね。僕はずっと飲食をやりたいという思いがありました。芸人としてデビューする前は地元の居酒屋でバイトしていたんですけれど、そこに地元のみんなが集まってくれて楽しかったんです。でも、大学3回生の終わりにお店がつぶれてしまったこともあって、「みんなが集まれるお店を作りたいな」と。もともと大学も、ビジネスに興味があったから経営学部を選んだんです。

 

── でも「就職はしたくないから芸人になった」と伺いましたが…。

 

はまやねんさん:就職は絶対にしたくなかったんです(笑)。飲食をやるには資金がいるので、「ラクで有名になれてお金を作れんのは何かな」と考えて、芸人になったんです。めちゃくちゃ楽観的な考えですけど。ただ、テレビ露出が減り、コロナで劇場の出番も減って。

 

そんななか、コロナが終わるくらいのタイミングで、たまたま知り合いからキッチンカーの話が来たんです。その人は以前からキッチンカーをやっていて、いまはキッチンカーをあっせんする会社を作っているんですが、その人から「車1台貸してあげるからやってみたら?」と言われました。

 

カレーパンは揚げたてアツアツを提供しているそう

── 渡りに船ですね。もともとキッチンカーをやりたいと周囲にお話ししていたんですか?

 

はまやねんさん:まったく言ってなかったんです。だから「おもしろそうな話来たやん」って感じでした。それで、とりあえず「やります!」と乗っかって。当時はコロナで劇場の出番がなくなっていて、時間だけはめっちゃあったので「1回やってみようかな」と。

 

飲食店で働いた経験がある元芸人の後輩に、「キッチンカーって何売ったらいいんかな?」って相談したら「サンドイッチとか、ホットサンドとか売ってるんじゃないですか?」って。その後輩は料理ができるので、「今度試作してみましょう」って言ってくれて。それでメニューができた感じです。出店するイベントにもよりますが、いいときは1日で35~40万円売れますね。