「おもしろい」は人を傷つけることがある

なるみ
水族館へ。同じポーズで記念撮影

── たしかにしゃべりに夢中になると周りが見えなくなることもありますよね。

 

なるみさん:あと気をつけてほしいのは、おもしろいと思って人が傷つくことを言うところですね。よしもと新喜劇を見すぎてるので「でぶっちょやなぁ」とか、サラリと言ってしまう。おもしろいと思っても、言われたら傷つく人もいるんだということを、ちゃんと教えたいです。お笑いの難しいところですけど、「新喜劇はセリフであって、言われる側も言う側もそのストーリーを練習してからやってるの。学校ではちゃんと相手の気持ちを考えないとだめ」と。息子にそう教えているという話を座長のすっちーに言ったら、「バラさんといてください」って言うてましたけど(笑)。

 

── たしかに、そういう意味では芸人としてもお母さんとしても感じるいろいろな心配がありそうですね。

 

なるみさん:そうですね、あとは体調面で心配なこともありました。病児保育も登録してました。息子は今、小学生ですけど、幼稚園くらいまでは急な発熱がたびたびありましたし。牛乳とピーナッツ、卵の卵白のアレルギーもありましたが、おかげさまでもう治りましたが、当時は心配でした。

 

高齢出産にはつきものかもしれませんが、私の場合、おじいちゃんおばあちゃんも高齢ですから、手伝ってもらうには難しいところがありました。今はいろんな預け方があるけど、もっとそのあたりの環境が整う世の中になるといいですよね。

取材・文/加藤文惠 写真提供/なるみ