不妊治療を経て43歳で出産したタレントのなるみさん。小学4年生の男の子のママとして子育ても奮闘中です。自分の更年期と子どもの反抗期のWパンチに葛藤しているものの、高齢出産ゆえの幸せを感じているという日々の様子を伺いました。(全3回中の3回)

「母親が芸人」学校でのおもしろエピソードが炸裂

なるみ
子どもが小さいときは一緒にスタジオ入りしたことも

── 現在小学生の男の子のママでいらっしゃいますが、母親として大切にしていることなどありますか?

 

なるみさん:基本的なことですが、やはりあいさつですね。私は10代からこの仕事を始めて「目を見てあいさつすること」は大事と学んだので。あとは、教えているつもりは ないけど、DNAなのか育った環境なのか、「人を笑わせたい」ということは自然と学んだようで…。学校とかでもボケたりズコーッとコケたりしているみたいです。そういう意味では、ありがたいことに、コミュニケーション能力はめちゃくちゃ長けた子に育ってくれてますね。この間も、私の知らないコーヒー屋のおじさんと友達になってて、焙煎のスイッチを押させてもらってたり…本当に社交的で驚きました。

 

ただ、今はよくても、思春期になって「親が芸人なんて嫌!」ってなったらどうしようかなとは思いますけど。

 

── よく芸人さんは「親が芸人」ということでお子さんがつらい思いをしないか心配するというお話を聞きます。そのあたりについてなるみさんも思うことはありますか?

 

なるみさん:それはもう心配です。芸人さんのキャラにもよるかなと思いますけど、今のところうちは、母親が芸人ということがうれしいみたいで、自分から「親=芸人」と公言してるから大丈夫そうなんですけどね。「お前のオカン芸人やろ?」っていじられるんじゃなくて、学校で自分から「ここに551いますよー」とか発信するくらい(笑)(※関西地方で流れている大阪名物「蓬莱」の551豚まんのCMをなるみさんが務めている)。

 

私は「お母さん」の顔して学校に行ってるのに息子がそんな感じなんで、私のほうが「やめて」って言いましたよ。そしたら「(親が芸人なんて)言ってないよ~」って言いながら、学校に豚まんのキーホルダーつけて行ったりね。こないだも「おにぎりちゃうで、おむすびや、おむすび~」とかって友達に言ってたり(※NHK連続テレビ小説「おむすび」になるみさんが出演)。

 

息子が私のことを「なーしゃん」って呼ぶんですけど、お友達も私のことをそう呼ぶようになってきてますから。「なーしゃん、おむすび見たで!」って。なので学校では息子のお母さんでもありつつ、芸能人としても見られつつという状態です。うれしいですけどね。

 

── なるみさんのような誰もが知る人気者がお母さんとして学校行事に参加されると注目を集めそうですね!

 

なるみさん:小学校に入った当初は、行ったらチラチラ見られるんじゃないかと思っていたんですけど、ママさんはみんなママとして接してくださってます。こっちが構えすぎてたんかなと思うくらい受け入れてくださってますね。ただ、私が職業病でツッコんでしまうところがあって。公園でママ友と話していたら、話があちこちに行くと思わず「なんでやねん!」ってツッコんでしまって、「おー!本物出た」みたいな反応をもらったことがありました。もしかしたら、授業参観とかは先生のほうがやりにくいかもですね。何かツッコまれるんじゃないかって(笑)。