女性タレントとして活躍するなるみさん。プライベートでは2001年に10歳年上のカメラマンの男性と結婚します。そんなおふたりの出会いは収録番組の海外ロケ現場だったそう。ローマというロケ地のせいで、気持ちが高揚したなるみさんは── 。(全3回中の1回)
「おっさん過ぎる!」も28歳で10歳年上の男性と

── 2001年に10歳年の離れた旦那さんとご結婚されました。おふたりのなれそめを教えてください。
なるみさん:夫はカメラマンなんですけど、当時知り合いのディレクターさんが、「男性を紹介してあげる」と夫の名前を挙げてきたんです。だけど、聞くと10歳も年上だったので「なんでよ、そんなんおっさん過ぎるわ!(笑)」と言ったくらい。でもある日、トゥナイト(元相方のしずかさんと組んでいた漫才コンビ)の特番でイタリア・ローマに行くことがあって、そのときのカメラマンが夫だったんです。実際に本人に会って「あ、あの話のおっさんはこの人か」と。
ちょっとそういう意味では意識していたかもしれませんが、ローマという場所のせいか、映画『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンのヒロイン気分で気持ちが高揚してた(笑)のか、「この人、いい人!仕事がやりやすい」と思っちゃって。休憩時間に話したら偶然、家が近いことも判明して「帰国したら飲みに行きましょう」となったんです。それで誘われたのが、夫が常連だったゲイの方がやっているバーだったんですよ。
それで私はてっきり「このお店に連れてくるということは、この人はゲイで、自分の気持ちをわかってほしかったんやろなぁ」と、勝手に思いこんじゃって。それで異性というよりか同性としゃべるかのような感覚で、めっちゃしゃべったんです。勘違いしたことで「彼の前でいいカッコしないと!」とならなかったので、異性とは意識せず、素で話せて。そしたらお店の人が「つき合ったらいいじゃん。ふたりとも!」って言ってきて「え?」って(笑)。「ゲイの方じゃないの?」って聞きましたよ。当然お店の人はそうではないから私に勧めてきたわけですけど。でもかえってその誤解のおかげで、恋愛とかの感じではなく、最初からほんとの自分を出してしゃべれたのがよかったんでしょうね。そこから4年くらいつき合って結婚しました。
──「年の差婚」ということで、結婚を決めるにあたり葛藤したことはありましたか?
なるみさん:全然、悩まなかったんですよ。私、この世界に入ったのが早いので、それまでほとんど年上の方と仕事をしてきていて、同世代といるほうがしんどかったんですよね。吉本は先輩後輩きっちりしていて、先に入った人から先輩なんです。たとえば、ナインティナインの岡村くんなんかは年上だけど後輩になるんですよ。なので、年齢差で気になることはほとんどなかったです。