年間の離婚件数は最新データがある一昨年で約18万3000件。理由はさまざまでしょうが、さすがに「そんなことで離婚は恥ずかしい」と考え、思いとどまったのがガダルカナル・タカさんの妻・橋本志穂さんでした。数々の危機を乗り越え、ついには結婚30周年の「真珠婚」を超えました。(全3回中の2回)
所属事務所探しの中「たけしさん死んだ」の一報が
── たけし軍団のメンバー、ガダルカナル・タカさんの奥さまで、アナウンサーやタレントなど幅広く活躍されている橋本志穂さん。先日昼のバラエティ番組にご夫婦で出演し、話題を集めました。
橋本さん:久しぶりに夫婦で出演しました。それ以前は、番組で夫と共演したのは数えるくらいでした。「一緒に仕事するのはやめましょう」というのが、結婚前からの約束だったんです。というのも、夫のバーターで仕事をすると、夫の力でしか仕事ができなくなってしまうと思ったから。東京で芸能活動を始めたとき「自分の力で仕事をする」ことを最初は目標にしていたんです。
もともと地元・福岡でアナウンサーをしていましたが、結婚と同時に上京し、所属事務所を探すところからはじめました。そんななか、ある芸能事務所の社長さんから声がかかり、そこに入ることに決めました。当時、人気タレントを何人も抱えていた事務所の社長で、芸能界では重鎮の方でした。だけど、たけしさんが「あいつの事務所にやるぐらいだったら俺がめんどうを見る」と言ってくださって。
でも、私はもう事務所に入ると返事してしまったし、どうしたらいいのか迷っていたら、「たけしさんから、直々に先方の事務所に話をしてもらうようお願いしてみる」と夫が言い、事務所入りはいったん保留となりました。

その数日後でしたでしょうか。夫から電話かかってきて、「たけしさん、死んだ!」といきなり言うのです。その後にわかったのですが、たけしさんがバイク事故を起こして、命は助かったものの重傷でした。たけし軍団として活動していた夫の仕事はすべて白紙になり、私の話も宙ぶらりんに。結局、当初入ろうとしていた事務所に所属することになりました。ただ、その事務所も後に退社し、現在は個人事務所でのんびり活動しているところです。機会があればまた夫と共演するのもいいですね。