「ギャップにやられて好きになっちゃう」のは、あるあるパターンでしょう。しかし、「結婚式」となれば話は別。理想とギャップが少ないように、計画を立てようとするはず。しかし、地方局のアナウンサーだった橋本志穂さんの場合は事情が違いました。(全3回中の1回)

「怖いイメージ」と真逆だった初対面でのできごと

── アナウンサーやタレントとして活動。タレントでたけし軍団の一員でもあるガダルカナル・タカさんの妻でもある橋本志穂さんですが、おふたりのなれそめを伺えますか。タカさんの第一印象はいかがでしたか?

 

橋本さん:私が福岡放送でアナウンサーをしていたころ、夫が番組のゲストで福岡に来たのが出会いでした。もちろん夫のことは知っていました。以前、たけし軍団が起こしたフライデー事件の話を聞いていたので、きっと怖い人なんだろうな、と思っていたんです。だから、会う前はすごく緊張していたのだけれど…。

 

夫が福岡入りする日は悪天候で飛行機が遅延し、打ち合わせに遅れてやってきました。そういうことがあると、ふつうはマネージャーさんがまず「すみません!」と平謝りして、タレントさんはその後ろから不機嫌そうに入ってきたりするんですよね。でも、彼は先頭に立って走ってきて、「お待たせして申し訳ございませんでした!早速打ち合わせを始めましょう」と言うんです。なんていい人なんだろうと、そこでイメージがガラッとくつがえされちゃったんです。

 

本番でも助けられました。台本を間違って読んでしまった私を、夫がおもしろおかしくフォローしてくれて。ふつうだったら「ハイ、ストップ!また最初からやり直し」となるのですが、彼のおかげでみんなゲラゲラ笑って、そのまま進行できたんです。もう尊敬してしまいましたね。もともとのイメージがよくなかったから、実際とのギャップが大きかったんでしょう(笑)。

 

橋本志穂
タカさんと初めて出会った当時の番組

── そこからおつき合いが始まったのでしょうか?

 

橋本さん:おつき合いをした感じではなかったですね。ただ電話のやりとりはしていて、私が東京に仕事で行ったとき、一緒にご飯に行こうということになりました。それもデートという感じではなく、収録の打ち上げで軍団の他のメンバーがたくさんいる場に合流する状態でした。その後も電話でやりとりはしていたけれど、話題は主にゲームの攻略法で、プライベートな話はほぼありません。そんなか彼から突然、電話がかかってきて「12月のこの日のスケジュール空いてますか?」と聞かれたんです。「何があるんですか?」と尋ねたら「いや、結婚しようと思って」と言うので、「どなたが?」と聞くと「いや、俺たちが」と。電話でのプロポーズです。