元Mrs.GREEN APPLEのメンバーで、現在はドラマー兼社労士の二刀流を目指している山中綾華さん。はたから見ると大変そうなダブルワークですが、「休みたいと思わない」そう。両方に情熱を注ぐスタイルは、バンド経験からの学びに支えられていました。(全2回中の2回)
平日は社労士事務所に勤務、夜間や週末はドラマー生活
── 2021年にMrs. GREEN APPLEの脱退を発表し、現在は社会保険労務士(以下、社労士)とドラマーの二刀流を目指している山中綾華さん。社労士とドラマーとしての活動はどのようなバランスですか?
山中さん: 平日は社労士事務所で勤務し、夜はドラムのオンラインレッスンをしたり、週末は色々なバンドやアーティストさんのサポートドラマーとして活動をしています。私にとっては、社労士事務所での仕事とドラムは両方とも大切な存在。当面は、どちらも妥協することなくバランスよく続けたいです。
── ドラムと社労士の二刀流のよさを教えてください。
山中さん: どちらかで行きづまっても、もういっぽうの存在が私を助けてくれることです。たとえば、社労士事務所での仕事でしんどいときがあっても、ドラムを叩けばすぐにリフレッシュできます。逆に、ドラムで煮詰まっても、社労士事務所での仕事で気分を変えられます。この2本の柱があれば、精神的に行き詰まることはありませんし、休むより仕事かドラムのどちらかをしているほうがいいいですね。
なぜなら、どちらも楽しいからです。社労士の試験勉強中も、勉強とドラムを行き来すれば気持ちが切り替えられました。もし、これら好きなもの2つから離れるとそのぶん、成長が止まったり、覚えたことを忘れてしまったり、戻るときに苦労します。時間は有限なので、その中で目標を達成するには、私にはこのやり方が合っているようです。

── 社労士とドラムを続けて相乗効果が出ているのですね。気持ちの切り替えはもともと上手ですか?
山中さん: バンド時代はやらなければならないことが続く中、目標に向かって気持ちを維持し、進み続けるコツを学びました。これは休みをとらなくても、必要なことをやりながら、その仕事の中でうまく気分転換をするという意味です。たとえば、演奏以外にも撮影、取材対応、打合せなど、バンドの活動は多岐に渡ります。演奏で煮詰まることがあっても、取材を通して客観的な目で自分を見つめたり、撮影で身体を動かしたり…。バンド時代に培った習慣がいまでもいきていますね。