本人がやる気になったらなんとかなるんやな
── 将来の夢はありますか？
なんこさん：モデルのお仕事もとても楽しいのですが、今のところモデルを本業にしようとは思っていなくて。お母さんにも「社会に出て勉強してこい」と言われているし（笑）、就職したいと思っています。大学で博物館学芸員の資格が取れるので、その資格を生かした仕事に就きたいです。モデルは副業として続けられたらと思っています。
有理子さん：博物館学芸員の仕事は空きが出ないと募集がないので厳しいけれど、資格を持っていれば可能性は広がるやろうし、柔軟に対応していけばいいのかなと思っています。社会で揉まれる経験も大事やし。フリーモデルも大勢いるので、オーディションに勝ち残るのも大変ですけど、この人の個性を認めてくれるところで柔軟にやっていければいいですね。
不登校だったころは、まさか大学へ行けると思っていなかったので、今の姿は頼もしいですよね。丁寧に関われず、雑になったことも多かったですが、手をかけなくてもひとりで成長するんやな、と思います。「勉強できひんで、世の中生きて行けるんかな」と当時は思っていましたけど、本人がやる気になったらなんとかなるんやな、と思います。
取材・文／林優子 写真提供／なんこ
