発達障害のグレーゾーンと言われて小学生のころに不登校を経験したなんこさん。その後、モデルとして活動を始め、学業では指定校推薦で大学進学し、特待生になれたそう。不登校当時は「勉強できひんで、世の中生きて行けるんかな」と母・有理子さんも心配したという娘の「不登校後」を伺いました。(全2回中の2回)
モデルは独学「グレーゾーンの特性かもしれないけれど」

── 小学4年生の1年間、不登校を経験されて、今は大学へ通いながらモデルとしても活動されています。パッと目をひく、とても魅力的なモデルさんですね。モデルの活動を始められたきっかけは。
なんこさん:中学生のとき、母の知り合いのカメラマンさんがホテルのホームページ向けにモデルを探していて、「よかったらどう?」と声をかけてもらったのがきっかけです。別のカメラマンさんにも「素材写真を撮らせてほしい」とお声がけいただいて、それまでは興味がなかったんですけど、撮ってもらったら楽しくて、そこから広がっていった感じです。
有理子さん:この世代の子って、小さいころから写真を撮られ慣れていて、抵抗がないんですよね。私もこの子の写真を撮ってSNSにアップしていましたし。ただ、ここまですっとモデルにハマれるとは思いませんでした。初対面のカメラマンの前で堂々とできるのだから、向いているんやろうなと思います。撮影では私も見たことがない表情をするので、びっくりしました。

── 表情がとても魅力的です。レッスンなどは受けていらっしゃるのですか。
なんこさん:レッスンはしていません。独学でほかのモデルさんのポーズを真似したりして、学ばせてもらっています。小1のときに劇団に入っていたことがあって、舞台に出たりしたことはないんですけど、そのときの経験がちょっと生きているのかなと思います。あとは、たくさん食べてしまったら多めに運動するようにして、毎日のルーティンとして腹筋を5分間やっています。ゆるい運動ですけど、やらないよりはいいと思って。
有理子さん:なんこは幼少期に発達障害のグレーゾーンと診断されています。もしかすると発達障害のグレーゾーンの特性かもしれないんですけど、なんこはものすごくマイペースなんですよね。大勢の人と一緒に何かするより、カメラマンと1対1というのもいいのかもしれないです。