「同棲するくらいなら結婚しなさい」と

関谷友美と夫
結婚式の記念写真

── 結婚を意識されたのは、おつき合いしてどれくらいたってからですか。


 
関谷さん:
結婚したのは、つき合って3年たったころです。当時、私は芸人4人でルームシェアをしていて、そこへ彼がよく遊びに来ていました。更新のタイミングで、ルームメイトに「そんなに彼氏を連れてくるなら、ルームシェアは解消してひとりで住んでくれ」と言われて。そのことを彼に話したら「同棲しよう」と言ってくれて、ふたりで家を探していました。

 

それまで彼は、両親に私とつき合っていることを話していなかったんですけど、そのとき初めて「15歳上の芸人とつき合っています。同棲します」と一気に話して。両親は「どういうこと?」と。そりゃあ、驚きますよね。

 

それで、初めて私はご両親に会いにいきました。彼の両親もお笑い好きで、ライブにもよく来ていたので、私のことは芸人として知ってくれていたんです。「子どものこともあるし、同棲するくらいなら結婚するか、同棲はしないか、どちらかにしなさい」とおっしゃって。彼が「それなら結婚します」と言ってくれて。そこから結婚の話が進んでいきました。

 

── 関谷さんが告白された番組をご両親は見ていらっしゃらなかったのですか。

 

関谷さん:見ていなかったんです。いきなり息子が15歳上の芸人を連れてきて驚いたと思うんですけど、結果的には結婚へあと押ししてくれて、ありがたかったですね。おつき合いを始めてから3年後、彼が23歳で私が38歳のときに入籍しました。彼とつき合えたのは番組のおかげなので、極楽とんぼの山本さんには婚姻届けの証人になっていただきました。

 

── 彼は結婚後もお笑いの仕事をされているのですか。

 

関谷さん:彼は大学を卒業して、システムエンジニアとして一般企業に就職したんです。お笑いの仕事は、副業として土日にやっています。

 

ふたりでいると地下芸人とか、まだ知られていない芸人の話ばかりしていて、話が尽きないです。彼は昔のお笑いとかカルチャーが好きで、小室サウンドも好きだし、嘉門達夫さんのネタや『空耳アワー』が大好きで。一緒にいると歳の差を感じないんですよね。共通の話題は年齢を超えるというか。ギャップを感じるのは、彼の友達に会ったときぐらいですね。「若い!」とびっくりします。

 

旦那さんは見た目がすごく好みのタイプなので、一緒に街を歩いているだけでうれしいんです。「こんなにすてきな人の隣にいるんだから、私も頑張らなきゃ!」と思えるのも、年下の旦那さんでよかったポイントかもしれません。

 

 

15歳下のパートナーと結婚して、幸せいっぱいの関谷さん。その後、関谷さんが39歳のときに妊活を始めるものの、なかなか授からない日々が続きます。そんなときに心の支えになったのが「芸人魂」。これまで何度もオーディションで落ちて「ダメだったら、次!」の精神を乗り越えてきたことが、妊活でも役に立ったそうです。


 
PROFILE 関谷友美さん

せきや・ともみ。芸人。埼玉県出身。2015年にコンプライアンス小松崎さんとお笑いコンビ「ハナイチゴ」を結成。関谷さんの毒舌を前面に押し出した漫才で注目を集め、『ジロジロ有吉』(TBS系)や『まいにち賞レース』(配信)などの番組に出演している。趣味は、海外旅行と草野球。

取材・文/林優子 写真提供/関谷友美