「自分とはニーズが合わない」と結婚相談所を退会

関谷友美
結婚相談所のお見合い写真

── 婚活パーティーでは出会いがなかったのですね。


 
関谷さん:
そうなんです。婚活パーティーで収穫がなかったので、ステップアップして結婚相談所に入会しました。毎週、土日のどちらかは1日に3人とお見合いをして、半年で50人以上に会いました。まさに千本ノック状態。修業でしたね。

 

芸人になってからは芸人としかつき合ってこなかったから、将来を考えられるようなおつき合いはしたことがなかったんですけど、結婚相談所で会う男性は、みなさん収入があって安定していて、本気で結婚を考えている人が多かったです。

 

でも、話が合わないんですよね。収入があって安定していて優しい人なのに「どうしてこの人にときめかないんだろう」と考えて、やっぱり私はお笑いが好きだから、お笑いの話ができない人とは無理だということに気づきました。

 

結婚相談所で婚活をしている男性は保守的な人が多くて、夢を追っている女性じゃなくて、家庭的な年下の女性を求めているんですよね。そもそも私とはニーズが合っていないことに気がついて、結婚相談所は半年で退会しました。

 

── 真剣に婚活をしたからこそ、自分の本心に気づかれたのですね。


 
関谷さん:
そうですね。婚活パーティーに通っていたころは、自分がどんな相手を求めているかをわかっていなかった気がします。結婚相談所で自分を追い込んで、結婚を真剣に考えている相手と向き合ってみて、自分のことをよく見ることができました。
 


私は結婚がしたいというより、気の合うパートナーと一緒にいたかったんですよね。それなら「結婚をゴールにしないで、お笑い好きなパートナーを見つけよう」と思って、お笑い関係の番組スタッフとか芸人に的を絞ることにしました。それで周りを見回して、身近にいる独身の人をリストアップしたんです。一人ひとり「話はおもしろいけど、女グセが悪い」とか分析して。「すてきな人だけど、歳の差がありすぎる」と思っていたのが今の旦那さんです。運命の相手は、意外と身近にいるかもしれないですよね。もし今婚活している人がいたら、周りを見回してみてほしいです。

 

 

婚活を経て、「結婚にこだわらず、気の合うパートナーを見つけよう」と身近な男性に目を向けた関谷さん。15歳下の彼に告白してOKをもらい、おつき合いすることに。それから3年後に結婚し、現在は第一子妊娠中だそうです。 

 

PROFILE 関谷友美さん

せきや・ともみ。芸人。埼玉県出身。2015年にコンプライアンス小松崎さんとお笑いコンビ「ハナイチゴ」を結成。関谷さんの毒舌を前面に押し出した漫才で注目を集め、『ジロジロ有吉』(TBS系)や『まいにち賞レース』(配信)などの番組に出演している。趣味は、海外旅行と草野球。

取材・文/林優子 写真提供/関谷友美