テレビ番組『徹子の部屋』で、乳がんの手術を受けていたことを告白した、デーブ・スペクターさんの妻・京子さん。乳がんが判明したきっかけは、寝返りを打った際の感じたことがない胸の痛みでした。(全3回中の1回)

夜中に突然「ズキン」とした痛みを感じて

京子スペクター
「乳がん」の診断を受けて…「早くわかってよかった」

── 2025年3月5日に放送された『徹子の部屋』で「昨年、乳がんの手術を受けた」と公表され、多くの反響が寄せられました。体の異変に気づかれたのは、いつごろだったのでしょうか。

 

京子さん:2024年の8月下旬ごろです。夜、ベッドに寝ていて横向きに姿勢を変えた瞬間、右胸に「ズキン」という痛みを感じました。強い痛みではありませんでしたが、これまでに感じた痛みではなかったため、「がんではないか」と直感しました。しかし、痛みはその一瞬だけで、朝になっても変化は感じませんでした。しこりがないかどうか触ってセルフチェックもしましたが、特に異変はなくて…。

 

── すぐに病院を受診したのですか?

 

京子さん:1週間後に近所の病院でマンモグラフィや細胞診などの検査を受けました。すると、右胸にステージ2の乳がんがあることが判明。腫瘍は2.5センチくらいの大きさで「悪性」だと言われました。さらに左胸にも「影がある」と診断を受けましたが、そのときは経過観察と判断されました。

 

デーブスペクターと京子スペクター
手術前の検査日に撮影。検査により両胸にがんがあることが判明した

── 診断を受けたときの心境を教えてください。

 

京子さん:「早くわかってよかった」という安堵の気持ちでした。異変は、夜中に感じた一度の痛みだけだったので、そのまま放置していたら、もっと悪化していたかもしれません。「変だな」という直感を信じて行動して、本当によかったです。

 

── デーブさんには、どのようなタイミングで報告したのですか?

 

京子さん:夫に伝えたのは、病院を受診する前です。痛みを感じた直後は「心配をかけるだけ」と考えて相談することはなかったので…。夫はすぐに乳がんの治療方法や、乳がんに関する体験談などの情報を集め始め、海外の夫の親族にも連絡をして「周りに乳がんを経験した人たちがいるか」と聞いて回っていました。顔には出していませんでしたが、とても心配していたんだと思います。