「いつもポジティブ」に見えるよう努力していた

── 人前では元気に装うけれど、ひとりになると気持ちがネガティブに傾き、メンタルが落ち込む。更年期世代からそんな声をよく聞きます。

 

根津さん:まさに私もそうでしたね。睡眠薬を飲んだり、漢方を試したり、メンタルに関する本を読んでみたり。心の状態をノートに書いて整理することは、いまも習慣として続けています。さらに、ヨガなどの運動も取り入れるなど、自分に合うものを試行錯誤しながら見つけていき、できるだけ前向きに過ごすように意識していました。「いつもポジティブで明るいですね」と、よく言っていただくことが多いのですが、そう見えるように努力をしていました。

 

根津仁香
人気ブランド・MASAGOとのコラボで作られたマグネットブローチを着用

更年期は精神的につらくなりがちですが、同じ経験をしている仲間がたくさんいるので、ひとりで抱え込まないことです。気の許せる人に話を聞いてもらうだけでも、心が少しラクになります。いずれ必ず、トンネルから抜けだせる日がきますから、いま苦しい思いをしている人も思い詰めず、リラックスできる方法を探してみてください。

 

個人的にもっとも効果があったのは、運動です。身体を動かしていると、余計なことを考えずにすみますから。以前はヨガをやっていたのですが、いまは「バーエクササイズ」というバレエのレッスンで使用するバーを使ったエクササイズにハマっています。アップテンポな音楽に合わせて、身体を伸ばしたり、足を上げたりするのですが、筋トレと有酸素運動ができ、爽快感があります。