「お笑いで食べていける?」と両親はいまだに心配
── ゴー☆ジャスさん自身は、とても厳しい家庭で育ったとお聞きしました。
ゴー☆ジャスさん:そうなんです。僕の両親は父も母も教師で、父は校長先生をしていました。テレビはNHKしか見ないような厳格な家庭です。けっこう厳しくて、僕には兄がいるんですが、兄には特に厳しかったように思います。僕は2番目だったこともあって、兄ほど厳しくはなかったです。兄もとても真面目で、国立大学に進学し、大学院を卒業して、堅実な会社で働いています。僕とはまったく違う人生を歩んでいます。
── ゴー☆ジャスさんも地元の進学校を卒業されていますよね。
ゴー☆ジャスさん:高校は進学校でした。でも、高校で自分は勉強が好きではないことに気づきました。そこから声優になりたいと思って、大学には行かずに代々木アニメーション学院に進学しました。みんな大学に進学する高校だったので、周りがざわついていました。
── 厳格なご両親に反対はされなかったですか?
ゴー☆ジャスさん:心配はされましたが、子どもの夢を壊してはいけないという気持ちがあったようで、夢を反対されることはありませんでした。それはすごくありがたかったです。ただ、真面目なので、いまだに「お笑い芸人は食べていけるのか?」と、ことあるごとに心配してくれています(笑)。
── 素敵なご両親ですね。今後挑戦したみたいことなどあれば教えてください。
ゴー☆ジャスさん:そうですね。もう少し地元に帰る機会を増やしたいですね。地元のためにできることもやりたいですし、両親にももっと会えたらいいなと思っています。あとは、芸人としてもうひと花咲かせたいという気持ちがあります。昨年はパペットマペットとコンビを組んで『M-1グランプリ』にエントリーしました。お笑いで新しいことに挑戦できればと思います。
PROFILE ゴー☆ジャスさん
ごー☆じゃす。福島県いわき市出身。サンミュージックプロダクション所属。宇宙海賊を名乗り、ピン芸人として活動。YouTube登録者数は58万人を超えるなど、SNSでも活躍中。
取材・文/大夏えい 写真提供/ゴー☆ジャス