福島県いわき市にご実家がある芸人のゴー☆ジャスさん。震災直後に地元から届いたライブ依頼の連絡が、予期せぬ出会いへと繋がっていきます── 。(全2回中の2回)

震災直後に舞い込んだライブ依頼

── 現在、2人の娘さんを育てるゴー☆ジャスさんですが、奥さんとは、東日本大震災の直後にいわき市で出会ったとお聞きしました。

 

ゴー☆ジャスさん:はい。妻とは震災があった2011年に出会いました。僕は福島県のいわき市出身なんですが、震災当時は東京で芸人として活動していました。震災からちょうど1か月ほど経ったとき、いわき市の駅前にある「ラトブ」という商業施設から「地元がゴーストタウンになってしまったので、活気づけるためにライブをしてほしい」と依頼を受けたんです。

 

── 地元でチャリティーライブをされたんですね。

 

ゴー☆ジャスさん:そのとき、ラトブで広報担当としてイベントの依頼をしていたのが妻なんです。イベントの打ち合わせなどの調整をしていました。妻は当時いわき市に住んでいて、自分自身が大変な状況だったのに、街のためにそれでも一生懸命明るく働く姿を見て、だんだん好きになっていきました。いわき市に帰るたびに会うようになって、そこからおつき合いをさせていただきました。

 

ゴー☆ジャス
今年で結婚13年目を迎えるゴー☆ジャスさん

── すごい出会いですね。ご結婚はいつされたんでしょうか。

 

ゴー☆ジャスさん:つき合ってから1年ほど経ってからですかね。遠距離だった時期もあったのですが、家の更新や仕事のタイミングなどが重なったときに、「東京に来る?」と妻を呼んで同棲を始めました。出会ったときと変わらず、すてきな女性だなと思い、すぐに結婚に至りました。

 

── ご両親も喜ばれましたよね。

 

ゴー☆ジャスさん:そうですね。やっぱり当時は暗いニュースが多かったので、お互いの両親や親族にとっても久しぶりに明るい話題になるねという話をしました。結婚式は東京で行い、僕と妻の両親や親戚を招待しました。震災前はお正月に親族で集まる機会があったのですが、そういうのもなくなってしまっていたので、久しぶりに大勢で集まって、とても喜んでもらえました。