「相撲ショー」は世界でも人気のエンターテインメントになり、元大関・小錦さんはアメリカを中心に公演を行なっています。会社の社長として妻・千絵さんが同行することも。小錦さんとの出会いは、自分の夢まで叶えられたと言います。(全4回中の4回)

奥深いフラダンスの世界に出会いハマってしまった

── 元大関でタレント・KONISHIKIさんの奥さんの小錦千絵さん。TAUPOU(タウポウ)のハワイアンネームをもち、フラダンサーとしても活躍されています。フラダンスを始めたきっかけは、KONISHIKIさんの影響でしょうか?

 

小錦千絵
フラダンス歴20年でフラダンサーとしても活躍

小錦さん:私自身もともと歌ったり踊ったりするのが好きで、高校卒業後はミュージカルの専門学校に通っていました。舞台活動をしていた時期があって、夫と出会ったころもまだ少し続けていました。フラダンスと出会ったのは夫の影響です。夫はハワイ出身ということもあって、本場のフラダンスにも触れる機会が自然と増えて。「自分もやってみたいな」と思うようになりました。「ほんとやったらいいよ」と夫も背中を押してくれて、それですっかりハマった感じです(笑)。

 

── フラダンスの魅力とは?

 

小錦さん:フラダンスはハワイ伝統の踊りです。神様に対して踊る神聖な踊りでもあって、そこがすごく興味深いところでもありました。ただ踊るだけではなくて、一つひとつの動作に意味があって、手話のように手でいろいろな表現をしていきます。内面から感情を表現することもあるし、歴史もある。1曲1曲にストーリーがあって、奥が深いんです。

 

小さい子どもからお年寄りまで踊りやすい踊りで、もちろん男性もできます。フラダンスの教室は全国どこにでもあって、ネットで調べると本当にいっぱい出てきます。レッスンに必要なのもシャツにスカートだけ。お金もかからず、すぐに始められるので、入りやすいんですよね。私自身は小さいころからバレエやダンスをずっと続けてきたので、そういう意味でも入りやすかったところがありました。ただ、フラダンスはつねに膝を曲げて腰を落として踊る踊りなので、バレエとはまったく違います。

 

突いて!倒して!睨みあって!相撲ショーの迫力満点の様子

日本でハワイの先生が教えるクラスに行ったり、ハワイで本場のレッスンを受けたりもしました。習っていくうちに、ステージに立つ機会に恵まれて、フラダンスをもっともっと知りたいと思うようになって。私自身が教室を持っているわけではないけれど、たまに「教えてほしい」と言われることもあって、そのときは個人的にレッスンをしています。

CDデビューも!目指していた夢が現実に

── さらにハワイアンミュージックのシンガーとしての顔をもち、CDデビューをされています。

 

小錦さん:これもやはり夫のあと押しがありました。彼自身ずっと歌を歌っていて、CDをたくさん出しています。あるとき夫のレコーディングについていったら、「ちょっと歌ってみなよ」と言われて、そこで歌ったのが始まりでした。彼の楽曲のバックコーラスに参加するようになり、「じゃあ、今度はひとりで歌いなよ!」と、言われてソロデビューしたりと、どんどん歌を歌う機会が増えていきました。

 

ミュージカルで歌を歌っていたので、それが大きな助けになりました。ミュージカルもハワイアンも地声と裏声を使うので、いままでやってきたことが生きているなっていうのはすごく感じます。

 

小錦千絵とKONISHIKI
夫婦でフェスに参加。KONISHIKIさんの歌で踊る千絵さん

── KONISHIKIさんとデュエットアルバムをリリースしたり、同じステージに立ったり。ご夫婦で一緒に活動できるのはいいですね。

 

小錦さん:そうですね。それはやっぱり楽しいです。夫と出会って世界が広がりました。フラダンスもハワイアンも彼と出会ったばかりのころ始めて、もう20年以上続けています。