相撲界で成功を収め、体格からして街を歩くだけで誰もが気づく存在の小錦さん。つき合い始めた当初は妻の千絵さんも周囲の目が気になったそう。会ってゼロ日婚?な夫婦の結婚の決め手から日常までを聞きました。(全4回中の3回)
治療院のお客の紹介で知り合って
── 元力士でタレント・KONISHIKIの妻であり、シンガー・ダンサーとしても活躍する小錦千絵さん。出会って初日にプロポーズされたそうですね。

小錦さん:たしかに「結婚してください」とは言われたけれど、それは冗談で、彼の明るい性格的なものでノリで言っただけ。会う人会う人、誰にでも言っていたみたい。だからまさか本当にそうなるとは、っていう感じです(笑)。
── KONISHIKIさんと知り合ったきっかけは何だったのでしょう。
小錦さん:指圧と針の治療院で私が受付のアルバイトをしていて、そこに彼が来たのが初めての出会いでした。もともと、その治療院に来ていたヘアメイクさんが彼のヘアメイクを担当していて、「KONISHIKIが『腰が痛い』と言っているから、今度連れてくるよ」と言って、来院した形です。現役引退後のことでしたね。
実は当時、彼が離婚したばかりだったというのもあって、そのヘアメイクさんは、なぜか私とくっつけようとしていたようです(笑)。その後もヘアメイクさんが「KONISHIKIの撮影があるから千絵ちゃんもおいでよ」と現場に呼んでくれ、彼と会う機会が増えていきました。

私自身、浅草橋生まれで、彼が現役時代にいた高砂部屋も昔は浅草橋にあったので、実は小学生のころから彼の姿をよく見かけていて。だから、どこか親近感がありました。そういう縁もあって、実際に彼が治療に来たとき、いろいろ話が盛り上がったのを覚えています。当時、私は実家に住んでいて、彼は両国に住んでいたので、距離的な近さもありました。はっきり「つき合おう」と言われたというより、ご飯を一緒に食べに行ったりするようになって、自然と親しくなっていった感じです。
つき合い始めは周囲の目に葛藤があった
── 現役引退後といえど、KONISHIKIさんほどのキャラクターとなると、どこにいても目立ちそうです。おつき合いするなかで、とまどいを感じることはなかったですか?
小錦さん:ふつうにしていても、やっぱり周りの人がすぐ気づいちゃうんですよね。最初はジロジロと見られるのが嫌でした。「写真を撮ってください」と言われることがよくあったし、表に出る人ってこういうことなんだなと感じたものの、葛藤はありました。だけど、もう慣れですよね。慣れるしかない。しょうがないって思うようにしています。
── プロポーズの言葉はありましたか?
小錦さん:仕事で彼と一緒にトルコに行ったとき、乗り換えの空港のジュエリーショップで彼が突然指輪を買ってくれて。「これは婚約指輪だよ。ずっと一緒にいようね」と言って、プレゼントしてくれました。あれがプロポーズになるのかな。

── そこで即OKを?
小錦さん:そうですね。私自身、重要なことはすぐに決断できちゃうタイプなので。実際、結婚する前から一緒に住むようになっていて、ずっと一緒にいようねという話はお互いにしていたんです。そろそろ結婚してもいいかな、という雰囲気に自然となっていたときでもありました。それに自分のなかでも、ずっと一緒にいるんじゃないかなっていう思いがあって。最初に会ったときから、何かビビっとくるものがあったように思います。