元TBSアナウンサー小倉弘子さんは2005年に元プロサッカー選手の水内猛さんと結婚し、2008年、2012年そして2018年に出産。現在3児のママでもある小倉さんですが、実は子宮筋腫を乗り越えた奇跡的な妊娠・出産を経験したそうです。(全4回中の4回)
子宮筋腫が判明するも奇跡的に自然妊娠

── 小倉さんは3児のお母さんでもいらっしゃいますが、第2子の妊娠の際は妊活も経験なさったそうですね?
小倉さん:結婚前に、私には子宮筋腫があることが判明したのですが、筋腫の数が多く、サイズの大きいものがよくない位置にあったため、「自然妊娠は簡単ではない」と医師から告げられました。結婚するときに自分は妊娠が難しいかもしれないということを夫に相談すると、それならそれで2人の生活を楽しもうと言ってくれていたのですが、奇跡的に長女を授かったんです。とはいえ、普通の妊娠と同じではありませんから、切迫早産や流産をしないための処置を受けるなど、慎重にことを運び、無事に出産することができました。
子宮筋腫の手術をしていない状態で長女を授かったので「もしかしたら2人目も望めるのではないか?」と。病院に相談したら「可能性はゼロではないから頑張りましょう」と言っていただき、妊活をスタートしました。タイミング療法やお薬を飲むなど、医師からの治療を受けていました。
ですが、自然妊娠は難しいと言われていた通り、なかなかうまくいかず、途中、妊活をやめてしまうこともありました。「私と同じ干支で子どもがほしい」と気持ちを新たに再度頑張ったんですが、それでもダメで…。そんなことの繰り返しで、先の見えない日々でした。夫とは「奇跡的に授かった長女を大事に育てよう」と話して、第2子をあきらめる方向でいたところ、なんと妊娠しました。本当に不思議です。

── あきらめた矢先の吉報に喜びは大きかったことかと思います。そして6年越しに3人目も出産なさいましたが、子宮筋腫の手術もなさったのでしょうか?
小倉さん:2人目を授かったことが判明したときは胸がいっぱいでした。いろいろな気持ちを削りながら頑張って頑張って授かったのでうれしかったですね。2人目を出産し、もうこれ以上授かることはないだろうという思いもあり、子宮筋腫はそのままに。
手術をして次の妊娠に備えようという考えはなかったのですが、期せずして43歳でコウノトリが不時着しました。二人きりになる機会が運転中しかなくて、長い信号待ちのときに伝えたところ、夫は本当にびっくりして、驚きと喜びで運転席で跳ねました。驚くと人は本当に飛び上がるのだなと妙に納得しました。私の場合、子宮筋腫を抱えながらもそんな奇跡の連続で3人を授かることができました。そんな長男もおかげさまで小学1年生になりました。