プロから認められ金沢21世紀美術館に展示

金沢21世紀美術館に展示されたチョキチョキのポスター
金沢21世紀美術館に展示されたチョキチョキのポスター

── その後、アーティストとして活躍するまでになったのには、どういった経緯があったのですか?

 

輪島さん:夏祭りで出店するにあたって、ショップカードやラベルをつくるために印刷会社のお世話になったとき、ひとりのグラフィックデザイナーさんと知り合ったことがきっかけです。その方に子どもたちの作品を見せたところ、楓の切り絵をポスターにして金沢アートディレクターズクラブ審査会に出品してもいいかと持ちかけてくださいました。そのポスターが入賞し、さらに金沢21世紀美術館に展示されることになったんです!うれしくて泣きましたし、うちの子の作品がプロに認められた、という大きな自信になりました。

 

── お子さんの作品がアートとして認められて以降、どんな変化がありましたか?

 

輪島さん:私の作品作りにものすごく熱が入るようになりました。それまでは、在庫として抱えるようになったらどうしようとか、本当に売れるのかな、と自信がなかったのですが、デザイナーさんや審査員に認められたことでもっと多くの方に知ってほしくなり、SNSで子どもたちの作品や手づくりした雑貨を紹介するようになりました。ちょうどそのころInstagramが広まってきていて「世界とつながっているSNSだから、見た人が誰かひとりくらい共感してくれたらいいな」という気持ちで毎日のように更新していました。そのInstagramをオニツカタイガーのデザイナーさんが見てDMで連絡をくださったんです。