50歳のときに子宮筋腫の手術をした鈴木砂羽さん。40代は子宮筋腫に加え、更年期症状もではじめ、離婚も経験することに。転機が訪れたのはコロナ禍での出来事でした。(全3回中の3回)

立ち上がるときにドバッと出血するのがわかる

鈴木砂羽
ロケの合間に梅の花を見て

── 40代前半に婦人科を受診した際、子宮筋腫がわかったとのこと。当時の身体の状態について教えてください。

 

鈴木さん:はじめは2センチ未満の筋腫だったので、「すぐ深刻な状態になるわけではないので、しばらくは様子を見ていきましょう」との診断でした。でも、年月を重ねるごとに次第に大きくなってきて、40代後半頃には、右側のお腹を触ると固い感触が分かるように。子宮内膜症もあったので、生々しい話ですが、生理中何かの拍子に立ち上がると、ドッと出血してレバー状の塊が大量に落ちてくるので、オムツみたいなナプキンをつけていないと外出が心配で…。顔が真っ青になり、立ち上がることも困難で、舞台に出ている時期は特に心配でした。

 

── 薬は飲まれていたんでしょうか?

 

鈴木さん:筋腫が3センチ、5センチと大きくなって。しまいにはテニスボール大になってしまったので、1か月1万円くらい、筋腫を小さくする薬を半年程度飲みましたが、効果はあまり感じられませんでした。生理痛も強いし、何よりも貧血がひどくて生活にも支障が出ていたので、先生から「筋腫をとりますか?」言われて手術をすることに。50歳のときです。

 

── 筋腫を取って、いかがでしたか?

 

鈴木さん:めっちゃスッキリしました!2週間くらい入院して、術後2、3か月は笑うと傷口が痛かったですけど、それを過ぎるとこんなに身体がラクになるんだ!って感動しました(笑)

 

また、子宮は全摘せず、筋腫ができた子宮上部をカットしました。卵巣はまだ元気だったので、子宮体がんや頸がんのリスクを減らし、できるだけ子宮を残すための判断だったと思います。実は、38歳のときに子宮頸がんの前段階が見つかったんです。そのときは子宮入り口部分をレーザーで円錐状に焼きとる円錐手術を受けました。がんのリスクはなるべく減らしはいきたいですし。

 

── できる限りのことはしておこうと。そもそも、婦人科のクリニックに行かれたきっかけなどあったのでしょうか?

 

鈴木さん:以前、たまたま婦人科のクリニックの先生と知り合う機会がありまして、エステサロンに行くように、月1程度、クリニックに通っていたんです。先に話した子宮内膜症や生理不順がひどかったので、はじめはピルをもらいに行ってました。すごく優しい女性の先生で、診察をしてもらうたびに、当時は結婚していたので旦那の話や、仕事の悩みを聞いてもらうようになって。夜眠れなくて体がしんどいときは、サプリメントや薬を処方してもらうこともあって、先生は私のメンターのようでもありました。ほかにも、体で気になることがあればすぐに尋ねるんです。「先生、最近私のおっぱいどうですか?」「先生、ここ何かポチッとできているけど、なんでしょう?」と、いちいち診てもらって。「これは塗り薬出しておきましょう」「来月は乳がんの診察していく?」とか、定期的に通っていた流れで筋腫も見つかりました。相性の良い主治医が見つかると、とても心強いですよ。