日曜の夜。テレビをつけると歌いながらピアノを弾き、天気予報をする前代未聞の気象予報士が現れ、SNSでぶっちぎりの話題に。「何者?」「イケメン」「衝撃!?」と拡散された片岡信和さん。その裏側、聞いちゃいました。(全3回中の1回)
まさかの依頼に1日5、 6時間の猛特訓
── 日曜20時56分からのテレビ朝日系『有働Times(タイムズ)』で、ピアノ弾き語りで天気予報を伝える片岡信和さん。気象予報士のほか、役者として長くテレビや舞台で活躍しています。2024年10月の番組スタート時からネット上で話題ですが、オファーを受けてどのように感じましたか?

片岡さん:弾き語りで天気予報なんて、「そんな企画は、聞いたことないからダメ」と、ふつうなら言われそうな内容ですよね。2024年の夏に「ピアノ弾きながら天気予報できますか?」と、関係者から打診を受けました。タレントは夢を与える存在ですから、意地でも「できない」とは言えません。即座に「やったことありませんが、できると思います!」と答えました。でも、心の中では不安でいっぱいでしたよ。
それからは睡眠時間を削って、ピアノスタジオを借りて、毎日5、6時間練習しました。最後はヘロヘロになって、体重が4キロ落ちたくらいです。

── 仕事をしながら、よくそれだけの練習をしましたね。まわりはどんな反応でしたか?
片岡さん:厳しい課題を与えられている僕を見て、「大丈夫?」「頑張れよ」と、どこか不安げな、優しい目でみんなが見守ってくれました。それで「必ず成功させてやる」と、火が着きました。また、番組の初顔合わせで、メインキャスターの有働由美子さんや共演者、スタッフさんにお会いしたときの皆さんの意気込みに、僕も新しい番組の一員として、羽ばたこうと決めました。