36歳でなすなかにし・中西茂樹さんと結婚した芸人・高田紗千子さん。不妊治療の専門医を訪れたところ、医師から衝撃的な言葉が告げられて。妊娠に関する知識不足も相まって、気持ちは焦るばかりだったと明かします。(全3回中の3回)

自分が高齢出産だという認識すらなかった

梅小鉢・高田紗千子
ようやく会えたわが子。愛おしすぎてずっと胸がドキドキしていました

── なすなかにし・中西茂樹さんとの出会いから16年を経て、高田さんが36歳、中西さんが39歳のときにご結婚されました。お互い、子どもはすぐにでも欲しいと考えていたのでしょうか。

 

高田さん:そうですね。年齢的にも早く欲しいとは思っていました。ちょうどそのころ、新しくレギュラー番組のオファーをいただいたのですが、妊娠・出産となったらそちらを優先させてほしいという話をしていたくらい、子どもがすぐに欲しかったし、すぐに妊娠できるとも思っていました。

 

── 35歳を過ぎると一般的には高齢出産になります。そのあたりの不安はありましたか?

 

高田さん:それが、まったくなかったんです。自分が高齢出産にあたるという認識も浅かったんだと思います。でも、そんなにすぐには授からなかったので早い段階で不妊治療専門医院に行き、ブライダルチェックとして何か問題はないかを調べてもらいました。そこで私の卵子の数が、36歳なのに43歳相当しか残っていないと言われました。いま考えたら、43歳の卵子の数だったとしても、質がよければ妊娠の可能性はあるんですよね。でも当時は知識がなかったのですごくショックを受けて、妊娠できないんじゃないかと思ってしまいました。医師の先生からも、早めにステップアップしたほうがいいと提案があったので、夫にも検査を受けてもらって不妊治療に移りました。

 

なすなかにし・中西茂樹
緊張しながらパパ初抱っこ

── 早めのステップアップというのは?

 

高田さん:通常の不妊治療だと、タイミング療法、人工授精、体外受精、顕微授精という順にステップアップしていくのが一般的だと思うのですが、私的には「43歳の卵子」というのが頭にずっとあるので、「生理が突然終わっちゃったらどうしよう、急がないと妊娠できないかも」と焦ってしまって。夫に、最初から体外受精をしたいと相談したら、私の体にどんな負担があるかわからないし人工授精からでいいのではないかと心配され、そこで初めて意見がわかれて話し合いになりました。結局、医師の先生のアドバイスもあり、体外受精からのスタートになりました。