子連れ再婚に踏み切った訳

── 一昨年再婚し、2人目のお子さんを出産されています。シングルマザーとして上のお子さんを育てていくなかで、再婚に踏み切った理由は何だったのでしょう?

 

酒井さん:再婚したのは、家族が欲しかったから。初めて子どもができたとき、「子どもを幸せにしたい」という想いが自分の中で最優先事項になりました。まずは子どもが幸せに向かう方向に進んでいけたらと思っていて。親子の形もこだわらなくたっていいと思っていたんです。

 

そんななか、いまの夫と出会って、3人での家族の形が幸せだと考えるようになった。いまの夫は特別子ども好きなタイプだったわけではなかったけれど、新しい家族になるため、子どもと積極的に関わってくれました。再婚に踏み切ったのは、彼が示してくれた柔軟性もあったと思います。「結婚はこうじゃなきゃいけない」というひとつの考え方に固執していたら難しかったかもしれないけれど、彼はそうではなかったので。    

 

酒井千佳と娘
旅行大好き!家族でハワイへ行きました

── この先、ご家族でしたいことはありますか?

 

酒井さん:自分の好きなことを子どもと一緒に楽しめたらと思っていて。この前初めて子どもをライブに連れて行きましたけど、けっこう楽しんでいました。旅行もそう。下の子が3か月のころから家族で旅行に行き始め、4か月のときには初めて海外にも行きました。やっぱり勢いが大事ですよね(笑)。旅行は夫と唯一共通の趣味でもあって。子どもが生まれてから行った海外は、フィジーとハワイ。今年ももうすでに3か所行こうと決めていて、台湾とシンガポールとバリに行く予定です。

 

── 充実した日々を過ごされているようですね。母として、女性として、輝き続けるために心がけていることは?

 

酒井さん:やっぱり心がワクワクすることをやっていたい。そういう思いはつねにあります。もともと趣味が多く、そのつど、興味を持ったことに打ち込んできました。家族を持ったいまは、独身のときとはまた違う楽しみ方ができると思っていて。やりたいことがあったら、そこに真っすぐ向かっていく。それがいちばんだと思っています。

 

PROFILE 酒井千佳さん

さかい・ちか。1985年5月18日、兵庫県生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、北陸放送アナウンサー、テレビ大阪アナウンサーとして活躍。気象予報士の資格を取得後、2012年よりフリーキャスターに。2018年陶芸会社「トウキト」を設立、代表を務める。

 

取材・文/小野寺悦子 写真提供/三桂