見てくれる方のために「最善をつくす」

── お話を伺っていると、全力で仕事に取り組んでいるのが伝わります。

 

マルシアさん:私のモットーは「最善をつくす」なんです。テレビでも舞台でも、事前準備をして、リハーサルも全力で取り組み、本番に備えています。あとは結果にこだわりすぎないこと。いい結果を出そうと気負ったり、完璧な結果を求めたりするのではなく、自分ができることを最大限の努力で取り組みます。準備に万全をつくしたら、自然と結果がついてくるし、「マルシアだからこそできること」があるように思います。また、先ほどお話ししたように、自分がどんな役割を求められているかはいつも意識しています。ありがたいことに私は歌手、タレント、俳優とさまざまな仕事に取り組ませていただいていて。そのときどきの仕事で、自分がどんなことを望まれているのかを念頭に入れたうえで、ベストを尽くすのがマルシア流かなと思います。

 

マルシア
現在も精力的にライブ活動を行うマルシアさん

だからといって、ストイックに自分を追いつめているわけでもないんですよ。なんでも一生懸命取り組むのがハッピーなんです。私自身も充実するし、テレビを観てくださる視聴者の方や、舞台を観に来てくださるお客様も喜んでくださったら最高です。自然と周囲にも同じような考えの人が集まって、さらに楽しくなったらうれしいです。

 

PROFILE マルシアさん

歌手、女優、タレント。ブラジル・サンパウロ州出身。17歳でブラジルから来日、「ふりむけばヨコハマ」で歌手デビュー。数々の新人賞を獲得し、NHK紅白歌合戦にも出場。その後ミュージカルにも多数出演。圧倒的な歌唱力が評価されミュージカル初演時には「文化庁芸術祭演劇部門新人賞」を受賞。2025年2月14日(金)六本木CLAPS.で「Márcia’s Birthday Live」を開催。

 

取材・文/齋田多恵 写真提供/マルシア