還暦になってもお笑いライブがしたいから
── 今はお笑いの仕事に力を入れられているんですね。
田村さん:はい。今でも、インスタライブ中にバスケの試合がやっていれば「バスケの試合が観たい」とも思うんですけど(笑)。でも、やっぱり芸人として死んでいきたいという思いがあって。そのためには、50歳、60歳になってもライブをしていたいです。ライブをやったらお客さんが来てくれるとか、田村をゲストで呼んだら動画の視聴者数がちょっと増えるとか、芸人としてそういう存在でありたいです。
── インスタライブもやられているのですね。
田村さん:今は芸人として、足元を見て頑張っています。インスタライブはやってもやっても視聴者数が増えなくて、心が折れかけることもあります(笑)。けれど、来てくださった視聴者さんたちに励まされながらも、続けてますね。
── ソロライブということは、ネタも田村さんが書かれているんでしょうか。
田村さん:はい。今までお笑いのネタは川島くんが書いていたのです。でも、ぼくも芸人を20年間やっているので、ネタを一度も書いたことがないというのは違うなと思って。放送作家さんたちに助けてもらいながら、できることを一つひとつやっていくという感じです。コロナ禍以降は大阪に拠点を移して、ありがたいことにお笑いの仕事もいただいています。原点に帰るというか、自分の足元をみながら芸人としてすすんでいきたいと思います。
PROFILE 田村裕さん
たむら・ひろし。お笑いコンビ・麒麟のツッコミ担当。舞台やテレビで活躍する一方で、
取材・文/大夏えい 写真提供/田村裕