パパとおじいちゃんが一緒になったような
── 出産まではいかがでしたか?
クリス・ペプラーさん:出血して病院に行ったり、娘の首にへその緒が巻きついてしまい救急室に入ったりと、初めての子どもというのもあって出産までハラハラしっぱなしでしたね。無事に産まれてきてくれて、本当にありがとうと言いたいですね。もちろん妻にもすごく感謝しています。
遅ればせながらのパパデビューでしたが、今は毎日すごく楽しくて充実しています。娘は、だいたい僕の同級生の孫と一緒に遊んでいます(笑)。年齢がいってからの子どもなので、どうしても甘くなってしまいますが、パパとおじいちゃんが一緒になっているようなものなので仕方ないかなと(笑)。とにかくかわいくてたまりません。
「もっと早く子どもを持つことを考えなかったの?」とよく言われるのですが、こればかりは巡り合わせ。これが自分の運命なんだなと、強く感じます。
── 幸せそうな表情から充実している様子が伝わってきます。どんなパパでいたいですか?
クリス・ペプラーさん:娘が生まれてから、「子どもの見本になるような人間でありたい」という気持ちが強くなりました。自分の行動を振り返ったり、いい人であろうと努力するので、自分自身の人間形成にも役立っている気がしますね。
娘は、僕の小さいころにうりふたつで、かなり自由奔放な性格。違うのは性別だけというくらい。自分が子どものころと、まるっきり同じ行動をとるので驚きます。そのぶん、なぜそういう行動を取るのか、娘の気持ちが手に取るようにわかるので、よき理解者で、よきアドバイザーになれるのではないかなと。人生は選択の積み重ねなので、彼女がより幸せになれるようにアドバイザーとして、手助けをしていければいいなと思っています。
PROFILE クリス・ペプラーさん
1957年生まれ、東京出身。TV・ラジオ、パーソナリティ。1988年にFMラジオ局J-WAVEが開局すると同時にナビゲーターとして抜擢され、36年間に渡り「TOKIO HOT 100」のDJを務めている。TVやCM、イベントMCなど、幅広く活躍中。
取材・文/西尾英子 写真提供/クリス・ペプラー