年間約250本ものロケに出向き、今や確固たるロケ芸人の地位を築いたチャンカワイさん。テレビロケをとおして視聴者に伝えたいこととは?(全4回中の4回)
ロケで大切なのは「自分を主張しすぎない」
── 最近はロケのお仕事が多い印象です。
チャンさん:実は以前はロケのお仕事がそこまで多かったわけではないのですが、増えたきっかけはコロナ禍。コロナがピークのころはロケに行くのにPCR検査の陰性証明が必ず必要だったのですが、僕は検査をかなりマメに行っていました。そこまでマメに検査をする芸人さんが多くなかったのか、そこからロケのお仕事がグッと増えましたね。それまでのロケの経験で培ってきた、レポート力やフットワークの軽さも評価してもらえたのだと思います。
── ロケのお仕事をするときに、心がけていることはありますか?
チャンさん:いい意味で「自分を持たないこと」でしょうか。僕がロケをするときのスタンスは、対「視聴者」ではなく、あくまでも対「ディレクター」。ディレクターがどのような絵を撮って、視聴者に届けたいかということをいちばんに考え、期待に応えることが重要だと思っています。そうすると自然に、自分のことは主張しすぎないというスタイルになるんだと思います。
あとはオープニングで大ボケはしないこと!最初にボケすぎてしまうと、その後のロケでなにを言っても説得力にかけるんですよね。伝えていることに信頼性を持たせるためにも、オープニングでは小ボケまでにしています。