批判覚悟していたけれど
── いざ、YouTubeをはじめていかがでしたか?
川越さん:さまざまな感情ですね。語り尽くせない。僕がYouTubeを始めるタイミングでインフルエンサーと呼ばれる方たちともコラボもさせてもらって感謝しかないです。「水の件は触ってもいいですか?」と聞かれたので、向こうとしては触らないわけにはいかないだろうから、こっちもOKですよって言って。
── 反響はいかがですか?
川越さん:コメントは全部読んでいますが、批判は覚悟していたけど、思った以上に温かいコメントをいただいていますね。あと、当時とキャラクターが変わって優しそうとか丁寧という声もありましたが、僕のなかではずっと同じなんですよね。以前やっていた料理教室の生徒さんも見てくださいましたが、「先生、あのまんまですね」って言ってくださる方がほとんどでした。
── たしかにテレビではわりとハッキリされているというか、辛口なコメントを出される印象もありました…。
川越さん:テレビではそう映っていたかもしれないですね。ハッキリものをいうことを求められていたので、乱暴なイメージを持たれた方もいたんだと思うけど、わりと穏やかなほうかと(笑)。
── はい(笑)。YouTubeも始動されましたが、今後、またレストランをやる予定はありますか?
川越さん:娘たちが「もう父ちゃん家にいなくていいよ」っていうときが来たら、ガッツリやりたいなって思ってはいます。今は、平日は家族と住んでいませんが、そうは言ってもまだいちばん下の娘が2歳ですからね。独りよがりかもしれませんが、週末とはいえ、家にいられるときは家族と一緒にいたいと思いますし、当たり前なんですけど、お店を始めたら朝から夜までかかりっきりなので。ただ、レストランは大好きだからいつか再開したいですね。僕らしいレストランがまたできたらな、とは思っています。
PROFILE 川越達也さん
かわごえ・たつや。1973年生まれ。宮崎県出身。27歳で「ティアラ・K・リストランテ」をオープンし、その後「TATSUYA KAWAGOE」に改名し代官山に移転。現在は東京と長野と宮崎の3拠点生活を送り、商品開発やコンサルティング業務に携わる。7月に始めたYouTube「川越シェフだよ。」がスタート。
取材・文/松永怜 写真提供/(株)タツヤカワゴエ、Begin