つまみ枝豆さん・江口ともみさんとは4人で子育てを
── ところで、西方さんやつまみ枝豆さんご夫妻のSNSでは、家族ぐるみで食事をしたりテーマパークに出かけたりと仲のよい様子が伺えます。親睦を深めたきっかけを教えてください。
西方さん:同じ番組に互いに夫婦で出演したとき、休憩中、夫が枝豆さんに「この前拝見したんですが、ご夫婦で旅番組出演っていろいろと大変なんではないですか?」と話しかけたことがきっかけです。「旅行とかに興味あるなら言っといてあげるよ」と返答してくださり、そのときは雑談のひとつだと思っていたのですが、後日、本当に枝豆さんがテレビ番組のスタッフさんに提案してくださったみたいで、4人で旅行に行くという企画が通ったんですよ。すると、旅先で半日もしないうちにすごく仲良くなって。いつも枝豆さんと私がけんかをして、それをともみ姉さんと夫がなだめるみたいな感じで(笑)。冗談を言い合えるような関係性です。
── お子さんが産まれる前からのおつき合いなのですね。
西方さん:そうですね。お二人とは娘が産まれてからもずっと一緒にいたかったので、お子さんがいらっしゃらないと配慮するべきところがあるかもしれないのですが、それを飛び越えて一緒に楽しんでほしいなと思って。妊娠したときには、4人で胎児名をつけて「4人で育てようね」と話していました。子どもたちもお二人のことが大好きで、にいに・ねえねと呼んでいます。
ともみ姉さんは、お産にも立ち会う予定だったんです。娘のときも息子のときも立ち会ってもらおうとサインを済ませていたのですが、タイミングが合わず。ただ、息子の場合は、緊急帝王切開で2月4日の23時59分に産まれたんですね。これが、実は姉さんと同じ誕生日で。当日の夕方も姉さんと「今日産まれたら同じ誕生日だったのに。産まれてくる気配がないね」というやりとりをしていたのですが、そのあと急に妊娠高血圧症候群になって運ばれてそのままお産になったので、ギリギリ同じ誕生日になったということもありました。
今は私と子どもたちが沖縄に移住して、お二人ともお忙しいのでなかなか会えていないのですが、東京に行ったときは必ずお二人に会っています。
キム兄に「私が幸せにしてあげる」と言ったけれど
── 最後に、還暦を迎えた夫・木村さんへの思いを聞かせてください。
西方さん:私がプロポーズしたときに「幸せにしてくれなくていい。私が幸せにしてあげるんだから」と偉そうなことを言って結婚したのですが、やっぱり私が幸せにしてもらっていて。夫が60歳を超えて、これからは体力的に少ししんどくなってくると思うので、ここからは、私が幸せにしてあげられたらなと思っています。幼い子がいるからやりたいことが制限されるのではなく、「子どもがいるからこそこんなこともしてみようよ」と思えるようなことをこれからも見つけて、家族で楽しんでいきたいです。
── 左官屋、「から騒ぎ」出演、俳優業とキャリアチェンジを重ねてきた西方さんですが、お仕事に対する今後の目標はありますか?
西方さん:せっかく沖縄に来たので、何か始めたいなという思いはあったのですが、それが何なのかを考えてもわからず、焦っていた時期がありました。あれもやりたい、これもやりたいと思い描くのですが、現実は子どもたち優先になってしまって。でも最近は「やりたいことや楽しいことを発信することで、それが仕事に繋がっていけばいいな」と思っています。
多趣味なのでなかなかひとつに決めきれないのですが(笑)、これまでも人のために何かをすることが自分のエネルギーになることが多かったので、やりたいことと組み合わせて何かカタチにしていけたらと思います。
PROFILE 西方 凌さん
1980年8月生まれ。人気バラエティ番組『恋のから騒ぎ』第9期生として約1年間出演し、「左官屋」の愛称で人気に。翌年から芸能活動を開始し、2009年4月公開の映画『ニセ札』で俳優デビューを果たした。監督を務めた木村祐一さんと2012年5月に結婚し、現在は2児の母。
取材・文/長田莉沙 写真提供/西方凌