出産後すぐに海外へ移住して

小泉里子さんと第一子
出産して3年後にドバイへ移住。さらに今年の4月にはポルトガルへ

── 息子さんを出産してすぐにドバイに移住し、今年の4月からはポルトガルでの生活が始まりましたね。海外での子育てはいかがですか?

 

小泉さん:息子を産んですぐに海外に住むことは想像していなかったので、夫から「ドバイに移住する」と聞いたときはびっくりしました。でも、子どもができたからこそ、家族で一緒に暮らしたほうがいいだろうと考えて移住を決断しました。海外でも夫は在宅で仕事をしているので、常に2人体制で育児ができています。特に夫は若いころ、総合格闘技をやっていて、子どもに空手を教えていたくらいなので、体力があるうえ、子どもの扱いにも慣れています。大ざっぱな一面もありますが、3人の子育て経験者でもあるので頼もしいです。

 

── 息子さんの反応はいかがでしたか?

 

小泉さん:生まれてすぐに海外生活が始まったので、すんなり受け入れてくれたように感じています。2歳のときから現地のナーサリーに通っていますが、3歳になった今では、同世代の友達と遊ぶ楽しさを覚え始めて、友達の名前をよく出すようになりました。それから「先生がかわいいこと」が彼のモチベーションにもなっているようです(笑)。

 

登園時も、寂しさから涙ぐむ瞬間もありますが、友達を見つけた途端に「もう大丈夫」と切り替えられるように。「友達の前ではカッコつけていたい」という、親には見せない一面が見えてきたことに、成長を感じますね。

 

── 今後、挑戦してみたいことはありますか?

 

小泉さん:つい最近、私1人で日本に帰って仕事をしてきました。今後も、ポルトガルを拠点にしつつ、日本を行き来しながら仕事ができればいいなと思っています。以前のような表紙モデルの仕事は、日本に住んでいないと難しいですが、海外に住みながらでもできる仕事を前向きに考えていきたいです。また、息子が小学生になるころには、日本に帰ることを考えています。そのときには、畑仕事をやってみたいと目論み中(笑)。引っ越し予定の家には、梅やみかんなどの木もあるので、菜園スペースを作って土いじりをするのが今から楽しみです。

 

小泉里子さん
今夏、一時帰国したときの様子

 

PROFILE 小泉里子さん

こいずみ・さとこ。1981年鹿児島県で生まれ、神奈川県横浜市で育つ。中学卒業後に芸能事務所に入り、1997年に『CanCam』の専属モデルとしてデビュー。その後『Oggi』『CLASSY』『Domani』の表紙モデルを務める。2020年に結婚、2021年に長男を出産。出産の3か月後に家族でドバイへ移住する。2024年4月よりポルトガルに移住し、日本を行き来しながら仕事を行っている。

取材・文/佐藤有香 写真提供/小泉里子