何をやっても人並み以下…そんな人生を歩んできた桜葉はるな(25)と、若干33歳で2つの部を率いるリーダー・右京伊織。同じ会社で正反対のポジションを歩くふたりの人生が交錯した、ある夜の出来事です。
第1話 「何事も人よりできない人生だった」凡人女性がエリート上司と予想外のバッティング
苦手な相手との距離感に悩むこと、誰にでもありますよね。
若手社員として働くはるなもまさにそんな状況。33歳ながら完璧すぎる部長・右京は「ゼロエラーの200点主義」と言われる天才。とても指導熱心だし、言っていることは(たぶん)正しい。
『だけど、私は凡人なんです!』
もっとふんわり生きたいし、同時進行はひとつまで(同時進行できていない)と思うはるなは、自分の世界平和のためにも、部長とは最低限の接触でやっていくことを日々、心がけています。ところが、よりによってその右京とふたりきりのオフィスで、予期せぬ停電が発生!
でも、突然の事態に直面したとき、そんな相手とどう向き合うかが試されるのかもしれません。暗闇のなか、はるなが選ぶ行動は…?
作/anten-sora